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season #68
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薄っすら目を開けるとぼんやり天井が見える。
目を擦って、無理矢理、焦点を合わせる。
あれ……いつ寝ちゃったんだろう……。
修はそっと辺りを見回す。
部屋の中はシーンと静まり返り、人の気配を感じない。
みんな、どこに行ったんだろう……。
上半身を起こしてみる。
部屋中が視界に入ると、本当に誰もいないことがわかる。
奥の部屋には、きれいに布団が敷いてある。
もう一度両手で目を擦り、考える。
あいつら……そう言えば露天に行くって言ってたな。
頭を掻きながら欠伸をする。
俺も行こうかなぁ……。
そう思った時、右隣に布団が敷いてあることに気づいた。
布団?
布団の上には、肌もあらわに浴衣の前を肌蹴た智が、
気持ちよさそうに眠っている。
修は思わず智の頬に手を伸ばす。
ほんのり桜色に染まった頬はプクプクと柔らかい。
そのまま指を唇まで這わせる。
薄紅色の唇が息とともに微かに揺れる。
人差し指と中指で下唇を撫でる。
柔らかく、しっとりした唇が修の指先に吸い付く。
そっと上唇もなぞると、智の舌がペロッと修の指を舐めた。
ズクンと下腹辺りが疼く。
心臓の音が早くなる。
全神経が指先に集まる。
恐る恐る指先を離し、顔を近づけていく。
智が寝てる間なら……。
ちょっとだけ、ちょっとだけだから……
自分に向かって言い訳する。
智の息がかかる位まで近づくと、
ブドウの甘い香りがフワッと修を包む。
ダメだ!
そんなことしても何にもならない……。
そう思っても、体は言うことを聞いてくれない。
唇の先が智の唇に触れる。
修は唾を飲み、ゆっくり唇を重ねていく。
しっとりした唇に唇を合わせ、軽く食んで離れる。
智が動く様子はない。
修はもう一度唇を重ねる。
唇で唇を、柔らかく挟む。
プルンとした唇を舌先で舐める。
目は智の様子を確認しながら、さらに続ける。
舌をそっと、智の唇の間に入れてみる。
もう少し、奥まで差し込むと、柔らかい物にぶち当たる。
修は智の顔を跨ぐように左肘を付き、柔らかい物を絡めとっていく。
智に体重をかけないように体を浮かせながら、
舌はゆっくりと智を味わう。
智の体がビクッと震える。
修は動きを止める。
智が起きたらこの状況を、なんて言い訳しよう……。
言い訳なんてできるのか?
修の額に汗が滲む。
そっと唇を離そうか……。
いや、今動いたら起こしてしまうのではないか。
頭の中で一瞬のうちにいろんなことを考える。
しかし、智が目を開ける素振りはない。
ホッとした修の舌は、離れ難そうにゆっくりと智から離れていく。
これ以上は危険だ。
永遠に智を失ってしまう……。
もう少しで智の唇から出ようとしたその時、不意に智の舌が追いかけてきた。
まるで、行かないでとねだるように、舌が修の舌を引き込んでいく。
「んっ……。」
そうして、修が舌を絡めると、智の腕がゆっくり動く。
修はドキッとして、その行方を目だけで追う。
智の腕は修を抱え込み、唇は修の唇に吸い付く。
「あっ……んんっ……。」
修が抗えないまま唇を合わせていると、智の目がパチッと開く。
「えっ……。」
心臓が止まるかと思った。
智の目は確実に修を見ている。
その目は一度瞬きすると、ふにゃりと笑う。
え……?智、起きてる……?
修が身動ぎできずにいると、笑った智の目がすぅーっと閉じていく。
修の首に巻かれた腕から力が抜け、ダランと布団の上に落ちる。
すぐに、スヤスヤと寝息が聞こえてくる。
修は、いつの間にか離れていた智の唇をそっとなぞると、
その指で自分の唇をなぞり、溜め息をついた。
「智……。」
浴衣の襟から、智の素肌が見える。
修はギュッと目をつぶると、智の肌蹴た胸元を合わせた。
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