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最悪ノ出会イ 5
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「へえ…未成年じゃないんだ…
見た所高校の制服かと思ったけど、
随分とまあ若作りしてらっしゃる」
皇はまじまじと月人の顔を見ながらそう呟いた。
あ。いやその精神年齢的な意味で、と慌てて溢す月人。
「もしかしてお前が"月人くん"?
さゆりさんが気遣ってたからどんな儚げ少年と思いきや...ふーん成る程成る程」
皇は観察するように月人をじろじろと見てくる。
その視線は失礼なやつだとイライラすると同時に
見透かされるかもしれない、というような妙な恐怖心に苛まれる。
「…アイブラか」
やばい、と思い逃げようとした時には既に遅し。
皇は月人の制服のネクタイに触れ、ぐいっと引き寄せた。
「う..なんで..」
銘柄を当てられ口ごもる。
皇は口元に笑みを浮かべて、片眉を上げた。
「俺少し鼻が効くんだよな。
例えば"人じゃないものの匂い"とかも..」
その言葉にさあっと血の気が引いた。
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