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使イ魔ハ猫 9
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「どういうことだよ…」
皇に撫でられ喉を鳴らしているシロエに月人は肩を震わせた。
目は真っ赤に染まり、二人を睨んでいた。
「獣は正直な生き物だ。
誰に従うべきか本能で判断してそれをあからさまに行動で示す。
責め立てる方が間違ってるよ。」
皇の微笑みはまるで聖母のように優しげで、女子高生やらが見たらコロッと惚れてしまいそうな光景だったが
月人は怒りしか感じなかった。
「へえーそうなんだあそいつあすごいなあ」
震える声に今までは心地良さそうに撫でられていたシロエがこちらを見て少々怯えたように目を細めた。
「怒らないでくださいようごしゅーさまー」
喉をごろごろと鳴らしながらシロエが呟いた。
「お前が一番ムカつくなあ…」
月人は引きつった笑みでシロエを睨んだ。
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