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使イ魔ハ猫 10
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使い魔がやられた今、やるのは自分しかいない。
これ以上の侮辱を許してはならない。
こんなぱっと出てきた訳の分からん男に…!
奪われてたまるか俺のはぴらきライフ!
「お前は…」
震える声がこぼれた。
両手を握りしめ、皇を見据える。
「お前は、一体何者なんだ…っ」
悲痛な声で月人は叫んだ。
皇はシロエを撫でながら、口の端で笑った。
「古本屋兼たばこ屋の仮店主…だけど」
柄にもなく勇気を振り絞ったのに、さらりと流され思わずがくりと肩を落としてしまった。
「ええー…」
拍子抜けした声が零れ、
それを見ては皇はくすくすと笑った。
「虫ケラにしては面白いなお前」
楽しそうに笑いながら、
何か飛んでも無い事を言われた気がして
また叫ぼうとした瞬間、口に何かを突っ込まれた。
驚きまた目を見開く。
「ま、これからもお手伝いよろしく頼むよ。
吸血鬼くん?」
口に突っ込まれたのは煙草だった。
月人はその満面の笑みに頭に血が昇って血管が切れそうになりながら
頬を引きつらせて笑った。
「ええ喜んで…!」
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