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アイツノ正体 2
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「そう…俺の間違い…。
お前みたいなバカでボンクラでポンコツを使い魔にした
俺の間違いだ!」
月人から微笑みが消え、
近くにあったハサミをゲージに向かって投げた。
それは凄まじいスピードで、空中を切り裂き、
ゲージの金具と金具の間を抜け、
ダーツのようにゲージの向こうの壁に刺さった。
「よい子は真似しないでください!」
シロエは叫びながら、狭いゲージの中で逃げ惑う。
「ごしゅーさまああ!
落ち着いてくださいい!死ぬっぽい!」
月人は先程の笑顔からは想像出来ないような、
ダークサイドに落ちきった表情でシロエを見下ろした。
「お前と生きて長くなるが
こんなに腸煮えたぎったのは初めてだ…」
眼が本気だった。
人殺しのような瞳にシロエは背中の毛を逆立てる。
「仕方ないんですよう!
ぼくら逆らえないっぽいんですう!」
必死に叫ぶシロエ。
普段からこんな風にしゃきしゃきと喋ってくれればなあと思う程だ。
「ほう?あいつにか?」
月人はゲージにゆっくりと近付いていく。
がたがた震えながらシロエは更に縮こまる。
「あの方は…皇様は“魔女”、ってやつですよう。
というかタイトルで既にバレてるっぽい!」
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