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アイツノ正体 4
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「…ますます腹立ってきた」
月人は舌打ちをしながら呟いた。
神、を崇めている訳ではないが言いなりになっているのはまた事実。
「ん…?待てよ…って事は奴は人間じゃないって事か?」
月人ははっとなり呟いた。
人間社会で暮らすためには、
人間のルールには従わなくてはいけない。
しかし自分と同じ“異形”であるならば、それは関係がないとも言える。
「ご…ごしゅーさまあ…」
シロエがまた震える声を出した。
月人は自然と口角がつり上がっていく。
「じゃあぶっ殺しても問題無いんだよなああ…?」
身体中の怒りが片手に集中したかのように、
握り締めると関節が鳴いた。
赤く染まった瞳は、限りなく黒い笑みを浮かべていた。
「にゃああ…ごしゅーさまがあああ…」
シロエはがたがた震えながら、
ゲージの隅で自分の頭を抱え込んだのだった。
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