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アイツノ正体 7
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店の裏手の倉庫から、指定された本を探し出し
月人はため息をつきながら店へと向かった。
あいつが魔女、というのは本当らしい。
こいつ脳内に直接...!という人並みはずれた技
同じく人並みはずれた気配の殺し方をしていた月人をあっさり見破り、
それでいて遠くからも逆らえない雰囲気を送り込んできた。
全く、やっかいな奴に出会ってしまったものだ。
「持ってきましたけど...」
店に入るや否や、挨拶もなしに月人は呟いた。
喋っていた女性と皇が同時にこちらを見る。
「おはよう」
「あら、こんにちは」
連続して言われた言葉に、月人ははっとなる。
盗み聞きしていたせいで
自分もさっきここに居た気になってしまっていた。
「こ..こんにちは、いらっしゃいませ!」
お得意のイケメンスマイルと共に爽やかな挨拶をする。
「バイトの子です」
女性が何か言う前に、皇はそう紹介した。
そうなの~?、と女性は月人に近付く。
「あなたもなかなか格好良いじゃないー」
「あはは、どうもありがとうございます...」
あなたも、というのが気になった。
皇も入っているらしい。
「高校生?」
「ええ、まあそんなところです」
彼女は興味津々といったように
月人に顔を近付けて話しかけてくる。
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