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奇襲、ダイサクセン 6
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確かに暖かい肉を引き裂いた感触があった
....のだが。
「え?」
おかしいと思った時には遅かった。
目の前に皇の姿はなく、月人の視界には天井が広がっていた。
「あれ?」
瞬きをすると身体の上に何かが乗っているような重たさを感じた。
部屋の空気が元に戻り、月人は目を見開いた。
「こんばんは、月人くん」
自分の上に皇が乗っていた。
振り下ろしたはずの片手はしっかりと皇の指と絡められていた。
「うあああぁぁぁ!?!なんっっでだーーー!?」
月人は様々な衝撃で思わず大声を出した。
殺したはずなのに死んでない、なぜか上に乗られている、なぜか恋人繋ぎをさせられている。
情報の整理に追いつかなかった。
皇は片耳を塞いでいた手を下ろしため息をついた。
「虫ケラの考えることなんかお見通しなんだよ」
皇は眼鏡をかけ直し、月人に顔を近付けた。
同時に絡められた指に力を込められ彼の爪が食い込むようだった。
先程から魔法が効かない。
しかし相手はかけてくる気もないようだった。
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