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魔女狩リ、返討チ 4
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「魔女てめェェァァァァ!!!!」
月人は叫びながら古本屋兼たばこ屋の引き戸を思いっきり開けた。
脚立の上に座っていた皇がこちらを見下ろす。
「お前ね定休日の文字が見えなかったの?」
「うるっせえええ俺に何した!?変なことしただろ!?」
「変なこと?エッチなこととか?」
「俺を見下ろすんじゃねえええ!!!」
月人はひたすらにテンパっていた。
通常通り銀縁眼鏡を光らせジャージ姿の皇を指差しながら叫ぶ。
皇はため息をつき、片手をこちらに向けた。
「はーい静かに」
人差し指で空中をなぞられ、
月人の口が勝手に閉じてしまった。
月人は何も言えなくなり口元を両手で押さえその場にしゃがみ込んだ。
呆れたように皇に見下ろされ泣きそうだった。
「落ち着きなさい」
皇はそう言って脚立からゆっくりと降りてきた。
あれがどれくらい前なのかはわからないが
確か自分は暗殺に失敗し、皇に何かの魔法をかけられたのだった。
月人は暫く皇を噛み付くように睨んでいたがやがて息苦しくなってきて地面に顔を向ける。
あれこれ呼吸も止められてね?
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