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魔女狩リ、返討チ 7
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皇は立ち上がり、脚立に少しだけ登り途中の板に腰掛けた。
「でもそろそろ"期限"が迫ってるから魔界に帰らないといけねーんだ、が、無論帰りたくない訳
現段階で即効性があって魔界に帰らずに済む方法は3つ。
1つめは死ぬこと、2つめは逃げること、
3つめは誰かのものになること」
月人は地面に座り込んだまま彼を見上げる。
回らなくなりかけた頭で考え月人は目を細めた。
「....なんで、そこまでして..」
相手の考えていることがわかったがその意味は全くわからなかった。
なぜ人間相手にそこまで出来るのか。
魔界に、"帰らなければならない"だなんて。
魔女という奴は全く不可解だ、理不尽だ。
怒り出したいが何故かその顔を見上げていると悲しい気持ちになる。
「死んだら元も子もないし、
逃げるのはここから離れることになっからなぁ
ここに居続ける為には不本意ながら
誰かに縛って貰わなきゃならない」
「....っことわる!」
月人は叫んだ。
しかし皇はにこにこと微笑んだままだ。
「察しがいいな、虫ケラにしては」
ただでさえボンクラな猫で手を焼いているのにドSな魔女まで。
しかし月人はついその首筋を目で追ってしまい沸騰しそうになる頭をどうにか抑えるのに必死だった。
俺は完璧で無敵で素敵なのだ。
こんな訳のわからん胡散臭いしかも野郎の言いなりになってたまるか。
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