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居候美少年 1
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魔法の効力がまだきれていたのか、
またもや人間に怒鳴られてしまった。
禁止と言われているのに置いておいたから悪いのであるが。
ともあれ、大変にプライドをへし折ったとはいえ屋根の下で眠れたのは幸いであった。
布団の有り難みを感じながらも、
微睡みの隙間で月人は寝返りを打った。
朝が来る。
日の光で体が消滅するなんてことはないが、
やはり吸血鬼にとって日光は苦手なものなので
完璧と思われる月人でも朝は弱いのであった。
「....ん....ぬくい..」
いつもとは違い暖かい何かを感じて、
自然とそちらに体が寄って行ってしまう。
指先に触れた物体が暖かいものの正体であると本能が気付き、思わず抱き寄せてしまう。
いい匂いがする。
さらさらと肌に触れる糸のようなものに
思わず顔を押し付けて、唇で食んでしまう。
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