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居候美少年 2
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「おいボケ何と間違えてんだ?」
不意に降ってきた声に、
無理矢理覚醒させられ月人は目を見開いた。
目の前に黒い景色が広がり、頭がついて行かず瞬きを繰り返す。
「寝ぼけてんなぁ月人くん」
だんだんと頭がクリアーになっていき、
月人はその恐ろしさに身体が強張るのを感じた。
恐々と頭を上げると、そこには黒く澄んだ瞳の美人の顔があった。
それが眼鏡のない皇の顔であると理解できると、
思考が急速に回転し背骨からブラックホールに引き摺られるような衝撃が走った。
「おうあああああぇええぇっ!?!?」
そのまま跳びのきベッドから勢いよく落ちた。
こんなに驚いたのは何百年ぶりだろうか、と言うほどだった。
「な、なんっなん!?!?」
「なんでじゃねーよ..床で寝ろっつったのに」
あーあ、と欠伸を零しながら、
特に怒るでもなく皇はだらだらとベッドから起き上がった。
抱きついてしまった?と気付くととんでもないことをしてしまった焦りで月人は泣きそうになりながら彼を見つめた。
「......おはよ、月人くん」
朝とは思えないほど色気を漂わせながら皇は微笑み、
カァッと頬が熱くなった。
月人は自分が押されている状況に吐き気を感じて勢いよく立ち上がり、
奇声をあげながら部屋を脱出した。
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