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居候美少年 4
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「おぉなにこそこそやってんのかと思ったら」
「!?!」
ひょこりと背後から皇の顔が出てきて月人は声を発する暇もないほど驚くのであった。
早朝から驚きすぎていくら吸血鬼といえど寿命が縮まったに違いない。
「こ、こそこそとかしてねえし!」
「あっそお。吸血鬼もこんなの喰うんだ?」
皇は鍋の中を勝手に覗き込みながらも呟いた。
いつも通りの眼鏡とジャージ姿の冴えない格好だったが、何故だかどぎまぎしてしまう。
まだ心臓が落ち着いていないらしい。
「俺じゃなくてシロエのだよ...あとお前の!」
そう言いながらも月人は料理を再開した。
皇はしばらく静止したがやがてこちらをみて片眉をあげる。
「....へえ?」
「なんだよ文句あんのか」
「虫ケラにしては気が利いてるな」
「もう邪魔だから座ってろ!」
「おー怖。鬼嫁」
「誰が嫁じゃ!」
皇は何故かくすくす笑いながらもシロエが待つ部屋へ去っていった。
全く何なんだよ。
眉根を寄せながらも、ちゃんと人間の世界の食材で作った飯でも食えるらしいという事に何故だかホッとしたりもするのだった。
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