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飢エト乾キ 5 ※流血注意
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口に侵入したのは彼の指で、
何かを探るように口腔を這っていた。
やがて牙に指が当たり、そこから甘い液体が溢れた。
濃厚な液体、その味が舌に絡み付き喉を滴っていった。
「う....、ん....ッ」
身体中に力が漲るような感覚に襲われ、
月人は彼の腕を掴み指から流れる血を舐めていた。
頭の中が、その甘い香りに満たされていて
また何も考えられなくなっていったのだった。
月人は起き上がって、彼の腕を掴み袖をまくって白い肌に噛み付いた。
「...っ、痛...」
白い腕から赤い血が溢れ出し、口の中へと流れ込んでくる。
体の奥底から満たされるような感覚に、
もっともっとと本能が求め、彼の身体を抱き寄せた。
「...っ...不味いんじゃ、なかったの....」
乱れた呼吸の隙間で呆れたように皇が呟いた。
その声にさえも身体が求めるように勝手に彼の髪に指を絡めていった。
「....美味いよ..」
「.....あ、そう...?」
「もっと」
彼の髪を掻き上げ、
耳朶を甘噛みしてやがて首筋に唇を這わせた。
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