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飢エト乾キ 7
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「...ん...、はぁ...」
皇の熱っぽい吐息が耳元で聞こえ、眉根を寄せた。
「...へんな、こえ...出すなよ...」
「......お前が、変なとこ触るからだろ」
「は?」
月人は目を見開いて今の状況を整理した。
腕は皇の腰を抱いていて、
更にもう片方は彼の手としっかり恋人つなぎになっていて。
そしてベッドの上である。
なんの声も発せず腰を抱いていた腕を引っ込めると、
うわー、と皇はベッドに倒れてしまった。
彼は倒れたままこちらを見上げては妖艶に微笑んだ。
「.........えっち」
その呼吸音の隙間の声に、月人は更に目を見開いた。
えっち?エッチ?H?
バカ言うな月人さんだぞ。
完璧無敵な月人さんだぞ。
月人はみるみるうちに頭に血が昇り思わず立ち上がった。
「は!?バカ言うなし!!!?」
莫大な羞恥心でいてもたってもいられなくなってしまい、奇声をあげながら月人は外へと飛び出したのであった。
そんな哀れな吸血鬼の後ろ姿を見送り、
皇はくすくすと笑ったのだった。
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