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不可解ナ気持 1
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一体どうなっているというのだ。
不可解で理不尽で不愉快だった。
何かをしていなければ発狂してしまいそうで、
猛スピードで夕餉の支度を整え
近くをふらふらしていたシロエを捕まえると風呂場へ直行した。
「やめてくださいやめてくださいよおおうごしゅーさまあああ」
シロエを風呂桶に突っ込み泡だらけにしてやった。
無の境地に至りたかったのだが、頭の中は先ほどの皇の顔で満たされ
わけのわからないエネルギーが爪先から湧き出してしまう。
「うるせええええええ!おとなしくしろ!」
「ひぎゃあああぶあ」
シロエは凄まじい泣き叫び方をしていたが構わず洗い続けていた。
長く生きてきて、
捕食自体長らくしていなかったとはいえ初めてではない。
それなのに、なんであんな風に、なってしまうのか。
考えようとして再びエネルギーが溢れシャワーの出力を最大にした。
「ああああ"!溺れるっぽい死ぬっぽいいいぃぃ!」
魔女とは恐ろしい生き物なのだ。
月人はそう心から思い、
誑かされている哀れな自分に涙が出てきそうだった。
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