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不可解ナ気持 4
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「どーいたしまして」
恐る恐る顔を上げると、
濡れていたはずの彼はすっかり乾いていて
爽やかな微笑みを浮かべていた。
なんだよそれ..、月人はそんな言葉を零しながらも
何かおかしな魔法にでもかけられたに違いないと思うことにした。
でなければこんな、
自分が自分ではないみたいな感覚に犯される事に説明がつかない。
一体どういうつもりなのだろう。
「ぼくが一体なにをしたっていうんですかああ!」
遠くの方でシロエが泣き叫んだ。
皇はくすくす笑いながらそちらの方へ行ってしまうのだった。
取り残された月人は、ふらふらと壁に寄りかかりながら、はあ、と深く息を吐く。
心臓がもたない。早くここから去るべきだ。
そう強く思ったのだった。
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