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早ク閉店シタ日 1
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ファンの子!?
月人は思わずピカピカの窓に映った自分にキメ顔をして見せた。
ここでこんな生活をしていることは内緒にしているのだが、もしかしてばれてしまったのかもしれない。
まあなんだかんだ言って俺目立つし?
最近魔法使えないせいかよく告白されるし?
こっそり応援してくれてるのかなぁ。困るな~困るけど悪い気がしない。
そうやってニヤついていると、急に窓に映った顔が眼鏡の怪しげな男の顔へと変わり、月人は思わずとびのいた。
ひょこりと窓の向こうから皇が顔を出した。
「1人でニヤニヤして気持ち悪いやつ」
「観察するな!」
月人が叫ぶと皇は外の方へと顔を向け眉根を寄せていた。
「今日は店じまいだ。」
「え?」
ぼそりと彼がつぶやくので、
月人は思わず振り返ろうとした。
すると皇に肩を掴まれ店の中に引き込まれてしまった。
「わ、なにすんだよ!」
悪態を吐く月人を他所に、皇はてきぱきと看板をひっくり返し戸を閉めカーテンを引いた。
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