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早ク閉店シタ日 3
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「.....俺はずっと魔界に居場所がなかった。
昔から、他の魔女と"何か"が違うらしくて、
上手くいかないことが多かった」
劣等生というやつだろうか。
今まで自分の素性を話さなかった皇、
誰が悪いわけでもないのだが他より劣っている存在というのは確かに存在する。
しかし彼が珍しく憂いを帯びた表情をしていたから、
俺には無縁だけどな、と茶化すことも出来なかったのだ。
「誰からも距離を置かれ、窮屈で、
それでいて縛り付けられて身動きが取れないような。
当時俺は魔法学校の生徒で、
その時は研修で人間界を訪れた。
初めての人間界で、案の定バカなやつらに箒から突き落とされて迷子になっちまった。
その挙句人間に見つかってしまった。
その時俺は咄嗟に化けようとしたんだが
なんでか上手く行かなくってな、
思わず魔界生物に化けてしまって
自分でも相当ブスな姿だったと思うんだが...
さゆりさんは、叫び声一つあげず俺を助けてくれた。
あの時彼女はまだ若くて、セーラー服着てたっけな」
思い出すように皇は遠い目をした。
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