アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
魔界ヨリノ使者 1
-
その瞬間、
勢いよくガラスが割れ突風のような風が店に吹き込んできたのだ。
「見つけましたわ、皇さまぁ」
甲高い女の声が響き渡り、月人は振り返った。
ご丁寧にカーテンまで閉めていたにも関わらず、
店の入り口はぐちゃぐちゃであった。
黒いローブを着た人々が数人、
破壊された入り口から中へと入ってくる。
全員目深くフードを被っていたが、それが"人でない何か"だとすぐにわかった。
「おーおーよくもやってくれたな。話聞いてなかったのか?」
「勿論。つまりこのお店がなくなれば
ここにいる理由もなくなるというわけでしょう?」
どこからか再び甲高い声が話しかけてくる。
それがどれなのかはわからないが、
皇は月人の横を抜けて彼らの前に立ちはだかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 158