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魔界ヨリノ使者 3
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なんだこれ?
この俺が、この俺がまさか、人質???
「..お、おいふざけんなよ...俺を誰だと...」
「マッジで!?!超ウケんですけど」
案の定皇は大爆笑し始めてしまった。
月人は顔面に血液が集中していくのを感じ、わなわなと震えた。
「月人くん...っ、
捕まっちゃってるじゃん....あー涙出てきた」
余裕そうな皇にナイフを持つ手に力がこもっていく。
いくら魔女の集団とは言え捕まってしまうとは一生の不覚である。
使い魔と言われたことも腹が立つし、
何より皇の足手まといになっているのが1番嫌だった。
「離せこの野郎...!!!」
月人は両腕に力を込め、
魔力を集中させ後ろに立つ人物を吹き飛ばした。
店の外に放り出された仲間に、一同は一瞬どよめいた。
「さすが、皇さま..生半可な使い魔は使ってないようね」
「使い魔じゃねェェェ!!!!」
怒りにキャラを忘れ半狂乱で叫んだ月人であった。
不躾な魔女集団を皇諸共吹っ飛ばしてやろうかと魔力を集中させた。
しかし次の瞬間月人の身体は人形のように軽く持ち上がり、天井に叩き付けられ
重力に従い再び床に戻される。一瞬の出来事に、
痛みを思い出した頃には顔もあげられないほど重い魔力が店の中を飛び交っていた。
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