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灰田 昴(はいだ すばる)2
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灰田昴は同期だが大学内のサッカーサークルのエースで、女の子を中心に学内の有名人である。
茶髪の髪は程よい長さで、彼の爽やかさを引き立てている。目はダークグリーンでパッチリと二重である。しかし猫目気味で形のいい唇で笑うと、その甘い笑顔に女の子はときめいてしまうだろう。
何より端正な顔立ちをしている。梓月とはまた系統の違う美形だ。
ん?
なぜ今梓月と比べたんだ?どうでもいいだろそんなこと。
まぁいい。とりあえず、地味でなんら目立たない俺だって、名前と顔は知っている。
この人が俺を助けてくれたんだ。
「ぁ.....あの、ありがとうございます。」
「んー?あー、いいよー別にー。」
間延びした声は低く色めいている。
あ!!ていうかダンボールっ!!灰田くんが全部持ってくれてる!?
どうやら俺のことを手で支えると同時にぐらついた手の中のダンボールたちも持ってくれていたらしかった。
「あのっ自分で持つので...ありがとうございます。」
「...ぁ、これー?じゃあ俺いっこもったげるよー」
どうやら意味がわからなかったらしく、一瞬考えてダンボールのことだと気付いたのか、一つだけ返してくれた。
「そんな...悪いです」
「持つってば。聞こえなかった??」
なんだか少し高圧的な気がした。いい人だとは思うけれど。
「...じゃあ、ありがとうございます。助かります」
「そそ、俺ひとの役に立つの好きなんだー。だからーやらせて?」
そう言って笑った灰田くんの笑顔はとても印象的だった。一言で言えば甘い顔...だろうか。
とりあえず一つダンボールを任せた俺は倉庫へと足を進めた。灰田くんもそれについてくる。
なんだ、ひとの役に立つのが好きなんて、やっぱりめちゃくちゃいい人じゃないか。
「てかー、同期だしタメでいいよー?」
ずっと気になってたんだけどー、と言い俺を追い越して顔を覗き込む。
この人はすごくよく笑うな。よく見れば可愛い。
そうか...タメ語か。そういや同期だったもんな。
「...そか。ふふ、ありがとな灰田くん」
なんかこんな有名人とタメで話すなんてなんか嬉しくてつい笑みがこぼれてしまった。変な奴だと思われたかな。
あれ
なんだか灰田くんが目を見開いて固まっている。俺の顔になんかついてんのかな...。
灰田くんのダークグリーンの瞳が窓から入る日に照らされてキラキラしていた。
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