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魔性のキス
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「ぃあ...っ」
首筋にピリリと痛みが走る。
「誰にも取られないようにしなきゃ。」
梓月は嬉しそうに俺の首を見て微笑んだ。どうやらキスマークがつけられたようだ。
なっ!こんなん大手を振って外歩けなくなっちまう!
「...っめろ」
何とか梓月の肩を押して、上からどかせようとしたが、俺の力では、組み敷かれた体制をどうすることもできず、また手の自由が奪われた。
「やめない。今日、手に入れるの。」
何の話だよ。いいからどけ重いんだよ!
「っバカ!...ぁほっ...っんぐ!!...っ」
何とか解放しろと罵倒を続けると何かで口を塞がれる。
んな!!!
くち...びる...!?
俺の口を閉じさせたものは、梓月の唇だった。そんな...男に唇を奪われるなんて...。
一端の男としてあってはならないことだ。
「むぅ...っん...!!」
しかもその唇から這い出した舌がいやらしく俺の唇を割り開き、食いしばる歯にねっとりと絡みついた。
うおおおおお!!やめろおおお!!!
「...ちゅ...っん...ぷはっ...ぁ!!」
頑なに歯を閉ざしたが、長く続くキスに苦しさが極まり、口を開いてしまう。
案の定その隙に待ってましたとばかりな、梓月の舌が俺の口内に侵入した。うにゃうにゃと動き回るそれはまるで何かの生き物のようだ。
やだやだやだやだ
なにこれやだ!!!!!!!
何だか変な気分になるキスに不気味さすら覚える。
「....ふっ...ぅ...っん...ちゅぅ」
梓月の舌が角度を変えて俺の下に絡みつく。やらしく粘着質なその音に、俺の脳内は酔っ払い、彼の行動にもうなにも抵抗は示さず受け入れた。俺の唇は舐められすぎて熱を持ち赤く熟れ。口内は舌に蹂躙され尽くす。
こんなキス...したことない...。
怖い。
キスをしたことはあれど、ここまで深く情熱的なものは初めてだった。このままでは舌も脳もふやけてしまいそうなソレに恐怖を感じたのだ。
処理しきれない唾液が口端から溢れ、シーツを濡らす。
目からは生理的な涙が漏れる。
気持ちいい。おかしい。こんなのは。
「...はぁ......ふふふ。すっごく可愛い顔になってるよ?...自分じゃわかんないか?」
満足そうに口を離した梓月が額のキズを撫でる。
「...はっ...ん。...ぅるせ...ぇっ...ん」
俺はというとまだキスの余韻に浸って動けずにいた。
きもちい
だめだめ
もっかいシテほしいとか
おもっちゃだめ
「物欲しそうな顔しちゃって...やらしいなぁ...。」
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