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ストーカーと僕 1
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えー、皆さんこんにちは
お前だれ?ってとこ申し訳無いんですけど、僕はストーカー被害者だ
被害は、盗撮、盗聴、盗難など
困ったものだ
今も、後ろから視線が
だが実は、犯人は分かってる
「今日も、素敵っす」
そう、この男である
登校中に後ろから現れて、許可もして無いのにいつも一緒に登校するハメになっている
1つ年下の、物静かな、無愛想なこの男
まあ、僕に人のことは言えないが
「勝手に写真を撮るな」
「素敵っす、ほら」
「見せなくていいから消せ」
毎日こうだ
一緒に歩けば写真を撮られる
なにより
「つむじ、可愛い」
このストーカー僕より頭1つちょい大きいのだ
憎たらしい
顔が整っている所がまたムカつく
「縮めストーカーが」
「いだっ」
脛を蹴ってやると同じくらいの身長になった
いい気味だ
痛がって小さくなるストーカーを置いて先に行く
「あ、先輩、待って」
待ってなんかやるもんか
こっちは付いてこられて困ってるんだ
「・・・・先輩、これ」
いつの間にか復活したのか、ストーカーは僕の斜め後ろにいた
立ち直るの早くないか
気持ち悪い
「これ」
ストーカーが僕に差し出したそれは
「お前、また僕の盗ったのか」
1週間程前に僕が無くしたと思っていたシャーペンだ
そうだとは思っていたが本当に盗られていたとは
呆れたな
「新品です」
「当たり前だ」
ストーカーに盗られたものが返ってくるなんて気持ち悪い
どうせ言えないような事に使ったんだ
あのシャーペンは、貰ったもので割と大切にしてたんだが
・・・まあいいか
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