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ほんとの気持ち4
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〜まーくside〜
そこからの追い上げは、思い出す限り恐ろしいものだったと自分でも思う
そして、きっちり溜まっていた仕事を片付け、僕は今うきうき気分で廊下を歩いている
……はず、なのに
手中にある小さな小瓶
透明で、さらさらとした液体が入っている小瓶
さっきのしーくんとの会話の中で、僕は媚薬などの典型的なお供ではなく、<自白剤>を作って欲しいと頼んだ
しーくんも一瞬ぽかん、としたけど長年のついあいかな?そこは察してくれたらしい
僕がこの薬でしたいこと
それは、レッドの本当の気持ちが知りたい
元々、僕はレッドに恩があって
一目惚れして
好きで、好きでたまらなくて
…連れ去ってしまって
酷いこともして
二重人格のことでも苦しめて
「好き」を押し付けて
身体も強引に奪って
…なのにはっきりと拒まなくて
いつも、いつもありがとうとごめんなさいで溢れてた
そんな僕を、レッドは…受け入れてくれてた……?
出来ることならずっと一緒にいたい
でも、僕は魔王で、レッドはヒーローで
……それは、揺るぎない事実で
この<薬>で、レッドの気持ちを、すべて言ってもらおう
拒まれるかもしれない
それでも諦めきれるかわからない
それでも、それでも…僕の大切な人だから
……君の気持ち、全部僕に教えて?
〜レッドside まーくが仕事終了の2時間ほど前〜
ドアが開く
「まーくっ!?」
「すみません、わたくしです、執事ですよ」
「あ、あっああ、執事さん!!!ごめんな?なんかがっついちゃって」
ものすごい勢いで飛び出そうとして、ベッドから落ちそうになったことも恥ずかしい
「いえ……今日は素敵な話をしに来たんですよ」
「素敵な…話?」
「はい、レッド様がずっと気になっているあの時の話です」
俺はしーくんの話を聞いているうちに、だんだんと笑顔になっていった
「あの時の!?!?!?」
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