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第1話
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「真尋…」
あぁ、またか。
そう思って構えていたが思い切り腹を殴られればやはり苦しかった。
「なんでわかってくんねぇの…」
なにが。
言いかけた口を乱暴に塞がれる。きっとこのまま最後までやられるんだろう。
「愛してる…真尋…。」
そう言われれば殴られた痛みもすっと収まっていく。殴られても無理やり犯されても俺なんかを一番に愛してるくれてるのなんて、大雅だけしかいないのだから。
「今日さぁ〜、ババァが帰ってくんだよね〜。」
脱ぎ捨ててあった服をゆっくりと拾い集めながら大雅はそう呟いた。
「そうなんだ、大丈夫?」
散々突かれて重たい腰をなんとか起こし、丁寧に受け答えをしたと思ったのだがどうやら気に食わなかったようで、髪の毛を、引きちぎられそうなくらいにグイっと引っ張られる。
「それ本気で心配していってんの?」
「…心配してるから聞いたんだろ。今日も俺の家に泊まる?」
そう言うとパッと手を離し、嬉しそうな顔をしながら「まじ?ありがと真尋。」と先程まで真尋の髪を引っ張っていた手でわしゃわしゃと真尋の頭を撫でると大雅は「じゃあ、とりあえず部屋片付けなきゃだから帰るわ」と言って足早に部屋から出て行った。
一呼吸つきたいところだが、毎度のごとく大雅が中に出していくため急いで風呂にはいってそれを掻き出さなきゃならない。
「ふぅ…」
鏡に映った真尋の体には複数の痣が痛々しく残っている。首元にはたくさん歯型やキスマークもついていた。
真尋と大雅は小学生の頃から仲が良かった。
嫌なことがあれば気軽に相談できるし、一緒にいるだけで楽しかった。また真尋と大雅は家庭環境に恵まれていないといった共通点があり、いつしかずっと一緒にいるのが当たり前で気づいた時には友達を超えた関係になっていた。
しかし、中学校になるとお互いに友達が増えて、少しずつ隣で肩を並べる時間が減っていくわけで。
そのあたりだっただろうか、大雅は真尋に暴力を振るうようになった。そして必ず行為の最中に、「なんでわかってくんねぇの」、「なんで気づいてくれねぇの」というようになった。
何が?ときこうとすると、遮るように口を塞がれたり殴られたりして高校になった今でも未だに答えを聞いたことはないが。
でも、何一つ不満を抱いたことはない。
大雅が真尋を一番に考えてくれているなら。
愛していると言ってくれるなら。
自分という人間を求めてくれているのなら。
この痣や傷なんて全然痛くない。
「んっ…んぅ…」
後孔に指を入れ丁寧に掻き出すと、どろっとした白濁が太腿を伝う。
最初はスキンを必ず付けてくれてたのになぁ、なんて遠いことのように思いながら最後の精液を素早く掻き出し風呂をあとにした。
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