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第47話
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起きて、食べて、既読のつかないメッセージを見て、食べて、見舞いにくる蓮さんと話して、食べて、吐いて、寝る。
そんな日々を過ごして、二週間がたったが、たまにシマさんと洋二郎さん、長坂店長や、雪ちゃんが来ることはあっても大雅は絶対にお見舞いへはこなかった。
今日も、もう少しすると例にそぐわず、昼過ぎになれば蓮さんがここへ訪れるだろう。
入院してから蓮さんは毎日欠かさずここへ来て、従業員や店の様子を話したり、下らない他愛のない話をしおわると、今度は自分の店へ向かったり、スタイリストとしてテレビ局に向かったりする。
あの時のキスは何だったんだろうとあれから何回も考えたが、結局あれ以来蓮さんはそれ以上のことをしてこないし、そんなに気にすることもないだろうとこれ以上考えるのはやめた。
「まひろにゃん〜、やっほ〜元気してる〜?」
いつまでも既読のつかない画面にため息を着いたところでドアがスライドし、「今日は早いんですね」と声をかけると蓮は「そうね〜」と小さく笑った。
「なに、携帯見てたの?」
「いや、まぁ、ちょっと」
「…大雅君からのメッセージ?」
その名前にピクリと反応してしまい、「なんで大雅って断定するんですか?」と目を合わせずに口角を上げると蓮さんは「図星か〜」とまたへらへら笑った。
「まひろにゃん、大雅君と付き合ってるの?」
「だから、なんで大雅って断言するんですか?」
この人が何を知りたいのかわからない。
何故かそれが無性にイライラして少し声に苛立ちが表れてしまう。
「…onlyっていう美容院の2人のイケメン店員が評判だっていう噂を聞いてさ、最初はまぁ、ただの興味本位で店のホームページ見たんだけど…。そしたら自分が学生時代死ぬほど惚れてたのになーんもできずに別れちゃった子が出てきたわけよ。しかも、その子ともう1人の店員が噂のイケメン店員で、そのもう1人は美容師界での超難関学校のマグニフィ専門学校の首席って聞いてさ。もうこうしちゃいられないって思って、指名予約してね」
「れ、んさん何言ってるんですか」
「んで、店入ったら外国人みたいに綺麗な顔した従業員がその子の肩抱いて頬っぺたにキスしてるじゃんね?それ見てすぐに「あー、付き合ってんだ」って察したよ。それに俺がその子をからかったりその子に触ったりすると、もう、すんごい目で見てくるしで嫉妬心剥き出しだし。」
「…蓮さんっ…」
「でも俺だって、その子のこと、まひろにゃんのことずっと好きだもん。」
俺にしなよ。
蓮は熱を帯びた狐目で真尋を見つめると真尋の頬を両手で包み、激しく真尋の口内を犯した。
歯列をゆっくりなぞられ、上顎を撫でられれば唾液がつぅっ…と銀の糸を引き唇を伝って滴り落ちる。
「れ…んっ…さ…」
「俺ならまひろにゃんを泣かせないよ、一人にしないしずっとそばにいてあげる。」
じゅっと首筋を吸い、下へと唇を這わせながら真尋の病院服をプチプチと脱がした蓮は真尋の一般男性よりは薄く淡い色をした胸にちゅっちゅと口付けをし、ベロりと舐め上げた。
その刺激に耐えきれず、さらに上擦った声を漏らした真尋をまるで獲物を捉える獣のように舌なめずりをしながらじっとり見つめると蓮はそこを首筋を吸った時よりもさらにきつく吸った。
「ひゃっぁ…ぅ…や…め…って…」
「やめて?こんな反応させといて?」
そう言われながら、下半身の山を張っている場所をぐるりと指で撫で回されると、嫌でも腰が浮く。
蓮は「かわいいねまひろにゃん」と妖艶に笑いながらズボンとパンツを脱がすと既に上を向いているものを握り、玉をやわやわと片方の手で揉みながら、一気に擦りあげた。
「あっん…あ…だ…めっ…イっ…ちゃう…からっ…」
「イキなよ、ほら」
それだけ言うと蓮は手の動きを早め、真尋のものを強く激しく擦った。
その動きに真尋は耐えきれず己の腹目掛けて勢いよくパタパタと精液を飛ばした。
無理矢理イカされ肩で息をするかのように呼吸をする真尋を見た蓮は「…今日はここまでにしてあげる。俺も相手がいる人に最後までするほど鬼畜じゃないから」とぐたりとした真尋の手首をつかみ…ちゅうっと赤黒いあとをくっきり残すと、サラサラとした真尋の黒髪を柔らかい手つきでゆっくり撫でた。
「ど…して俺なんか好きになったんですか…?」
本当はいますぐ出ていってほしいぐらいこの人に憎悪を抱きそうなのに、まず最初に口を開いて出た言葉がそれだった。
「うーん、話すと長くなるけどね」
はははといつもの調子で乾いた笑みを浮かべ、また真尋の髪をさらりと撫でると、蓮さんは目を伏せて淡々と話し始めた。
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