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第53話
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待って!と半泣きになりながら訴える真尋をスルーして、大雅はしゃがみこむと、ジジッ…とわざとらしく音を立てながらファスナーを下げ、ズボンをそのまま膝下までずり下ろした。
「や……!!見ないでっ……!」
ぱっと、慌てて隠そうとした手は、いとも簡単に抑えられ、そこを穴が開くんじゃないかというぐらい凝視される。
「…そんな気持ちよかったんだ?キス」
吹き出しでドヤッと書かれそうなくらいのドヤ顔で真尋のパンツに広がった、先走りによるシミを嬉しそうに眺めた大雅はパンツから真尋のものを取り出し、頬ずりをするとちゅっと軽いキスをした。
「も…そういうのっ…だけで…変に…なっちゃ……っっ!すぐイッちゃうからぁ……っ」
いやいやと涙を零しながらグイグイと大雅の頭を押しても、大雅がやめる気配はなく。
その形のいい口でパクッと咥えられ、上下に舐め上げられたり、吸い付くように緩急をつけられれば真尋のものはすぐにビクビクと脈を打った。
「ふぁっ…ぁ…ん…ごめ…、ティッシュ、ポケットに…」
ごっくん。
ガサゴソとポケットを漁っている最中、生々しい喉の鳴る音が微かに聞こえたような気がした。
絶対にない。絶対にないとは思うが、もしかして、今…大雅、俺の…を…飲…。
いやいや、ないだろないない。
普通に考えて。
「ごちそうさまでし「なななななにやってんだよ!!!!」」
大雅が言い終わる前に早口言葉のようにして遮ると、真尋は急いでポケットの中からティッシュを取り出し、飲んだものを吐き出すように言ったが、飲み込んでしまった大雅にとっては時すでに遅し。
「ば…ばか!!大雅のばか!!」
羞恥と、いたたまれない気持ちで顔を赤くしたり青くしたりしながら大雅の髪をグシャグシャにする真尋が大雅にとって、可愛いくて可愛いくて仕方が無いことに、真尋は全く気がついていない。
大雅は、抑えきれず、指にたらりと唾液を絡ませると真尋が気がついていないのをいいことに、一気ににゅぷりと真尋の後孔へ指を挿し込んだ。
「っえ、あぁ…っ?!な、指…、なんでまだっ…」
「真尋が悪い。」
「なにいって…、んっああっ…、やっあ、そこ、やらぁ、っ、あ」
大雅がトントンと入り口の浅い部分を刺激すると、真尋のものからは栓が閉まることのない、蛇口のようにダラダラと先走りが溢れ出した。
「…もっかい、イく?」
本当は大雅自身、そうは言ったが、余裕なんてものは微塵もなく、もう既に臨戦態勢だ。
そりゃそうだろ、白い肌に点々と紅い花を咲かせ、サラサラとした艶のある黒髪を汗で濡らした、ひどく妖艶な恋人にそのすっかり発情しきった大きい瞳で見つめられたら。
でも、今日だけは、今日だけは我慢の聞く男、余裕のある男でいるって決めたんだ。
比べるのは好きじゃないし、人は人、自分は自分だ、と思っている。
それでも、蓮さんのあの大人びた行動や男らしい姿をみせられたら、嫌でも自分の不甲斐なさが憂き目に出てしまい、少しでも近づきたいなと思ってしまったのだ。
自分の残りわずかな理性をフル稼働させ、じゅぷじゅぷと強く激しく奥を攻めるかのような挿入を繰り返してやると、真尋は、大雅の盛り上がった部分を自身の足先でつつっとなぞって切なそうに声を上げた。
「や…大雅のっ…大雅のじゃないと…やらぁ…」
ブチ。
さっきまでの決意はあっという間に崩壊し、大雅は残り僅かに残っていた理性とさようならをした。
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