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第68話
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玄関に入るや否や雨のように注がれるキスの合間合間に、僅かながらの抵抗として、「風呂、風呂に入ってからにしよう!」と叫んでも、大雅は全く聞く耳持たず。
また、その間にも大雅の淫行は激しさを増しちゅ、ちゅと啄むような軽いキスから、舌を使うような深く濃厚なキスに転換されていく。
「た…いがっ…んぅ、まって、おふ、おふろにいきたい…っ」
「どうせヤったあとに入るだろ」
「うぅ…ん…っ…」
いつもなら渋々、といった顔をしても、最終的には真尋の言ったことを承知してくれるのだが、今日はそういうわけにはいかないようで、大雅の酷く甘ったるいキスやら愛撫やらは止まらない。
「ねぇ、たいがぁっ…だめ…だって……っ」
しかし、流されてたまるかと昂る下半身に全神経を注いで、どうにか抑えつける。
そう、今日はいつものような激しいセックスをするのではなくて、静かに眠りにつきたいのだ。
というのも、明日はパーマ剤やシャンプー剤などのチューブ剤を準備したり、店内の掃除をする朝当番がある。
今まで休んでいた分、精を込めてより丁寧に行いたいと思っているため体力を温存させるべく休養が欲しい。
断固として身を委ねようとしない真尋に痺れを切らした大雅は、あからさまに不機嫌そうな顔をして動きを止めた。
「なんで。じゃあ風呂でする。」
「…それもダメ。明日早いだろ。」
「…全部ダメっていうの無し。」
それだけ言って、いじけた膨れっ面を下げながら、再び真尋の身体中をイヤらしくなぞると大雅は「反応してるじゃん」と心底嬉しそうな笑みを浮かべ、真尋の下半身につつっ…と円を描いた。
小さな刺激に思わず声を漏らせば、大雅はさらにニタニタと笑いながら動きを激しくさせてくる。
ついに真尋のズボンに手をかけ、早々に真尋の昂りに到達した大雅は、自身の親指で既に我慢汁で濡れている真尋の亀頭をグリグリと親指で押さえつけた。
そんな痛みに近い感覚も快楽に変換されるこの体は、真尋の意思を簡単にねじ伏せる。
「…して欲しいっていえよ…なぁ…」
〜〜〜っ!!
そんな声で言われて我慢出来るわけないだろ〜〜っ!
根負けした真尋がより強い快感を求めて、内心不服ながらも大雅に体を寄せた、そのときだった。
突然大雅の全体重が真尋にのしかかり、そのままなだれ込むようにして大雅は真尋を押し倒した。
「え、た、大雅?」
思いっきり床に打ち付けた頭を何とかフル回転させ、言葉を紡ぐ。
しかし、何回大雅の名前を呼んでも反応はなく、上に乗っかるようにして倒れている体はぐったりとしたまま動かないうえに、顔は床側を向いてしまっているので、どんな顔をしているのかもあまり見えない。
訳の分からないまま、ただぼう然とその体勢のまま目をパチクリさせていると、耳元で、聞きなれた心地よい、すー…すー…という音が聞こえてきた。
まさか。嘘だろ。
このタイミングで…。
散々煽っておいて…!?
寝たのか!!!?
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