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よくわからない(^ 8 ^)【kyhr】
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俺達は今何を見せられているのだろうか。
部屋の半分以上を占領し走り回る成人男性2人。
「ねぇキヨ!ちょっと!」
「ヒラいい加減しつこい!今回は俺悪くねぇじゃん!!」
「んんんんん!?いやいやいやいや!今日はぜっったいキヨが悪い!!!」
「いや、違うね!俺はまったく悪く無い!」
「なぁフジ……もう帰っていいかな?いいよな?」
「うん...俺ももう帰りたい……」
今日の午後3時。 俺達は4人で集まる約束をしていた。
だけど俺は買い出しをしてから向かったので少し遅刻してしまった。まぁ遅刻魔の彼奴なんかよりも全然軽い遅刻だし、許されるよな!うんうん!
なんて1人で思いながらキヨの家に向かった。
鍵の開けっ放しのドアを開け、靴を脱いで入っていく。部屋の中からはもう騒がしい声が漏れている。アイツらもう騒いでるのかw
「ごめーんちょっと遅れちゃっ...た...?」
その部屋の中には部屋の隅に溜まっているホコリのように縮こまって座るこーすけと、ドタバタと足音を盛大に立てて追いかけっこをしているキヨとヒラ。
キヨ、ヒラはチラリとだけこちらを見てまた走り始めた。
こーすけはやっと助けが来た……!とでも言いたげに目を輝かせこちらを見つめてくる。そんな目で見ないでほしい。
「な、何これ?どういう状況?」
コートを脱ぎながらこーすけの元に近寄り訪ねてみる。
「わからん...俺が来た時にはもう既に始まってた」
「そ、そっか……」
とりあえずこーすけの横に腰掛ける。
「何回か止めたんだけどさ、全然耳に入ってねぇの。もう完全に二人の世界でなんにも聞こえてない。」
そして冒頭に戻る。
「ほら!!ヒラがしつこく怒るからフジとこーすけ帰ろうとしてんじゃん!今日は動画撮るために集まったのに!!」
「キヨが謝れば済む話じゃん!ほら!早く謝ってよ!!」
「嫌だね!絶対俺は悪くねぇし謝んねぇ!」
「なんで一言謝ることも出来ないの?なんでそんなに頑固なの!!」
「ヒラに言われたくない!!そんなずっと犬みたいに俺の後ろ付いて回って!かわいくねーの!」
「…………」
すると急にヒラがピタリと止まり俯いた。それに釣られキヨも『あ、ヤベ』という顔をしてピタリと止まった。
えっ?泣くの?ヒラっち泣いちゃうの!?
「わかってるよ、僕は男だし可愛げの欠けらも無いことなんて…」
「あ、あの、ひ、ヒラさん...?」
すると急にヒラがキヨの両腕をつかみそのまま壁に押し当てた。
「うあっ!?ちょっ、!?!?」
「でもさ、男の僕にキヨは少しでもそういう感情があったってことだよねぇ……?だから僕と色んな事したんだよね……?」
「あっ、ひっ、ヒラっ、待って...」
キヨの顎をクイッ、と持ち上げ顔をずいっと近づける。
いや、マジで俺たち何見せられているの?
「ほら、キヨ?こっち向いて?」
「ひ、ヒラ...?」
するとずっとニコニコと細めて笑っていた目を開け真っ黒な目でキヨを見つめた。
「ほら、舌出して?噛み千切ってあげる」
喉が詰まる音が聞こえた。
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