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添田家 4
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さっき田邊先生に言っていた通り俺の旧姓は桜田。
思い出したくもない記憶。
「はぁ…」
「宮ノ越か?」
うわッ!びっくりした。
「なんか用?有馬」
「いんやそんな用はないけどお前授業は?」
「体育。俺でれないから。」
「あぁ!それでか。」
なんたんだよ…
俺に突っかかってくんな。
「そう言えば、さっき教室に添田家の長男様様来てたけど知り合い?」
「まぁね…」
「ふぅーん。そうなんだ。」
はぁ…
そう言えばコイツなら俺の今聞きたい情報が聞けるかもしれない。
「なぁ。有馬。お前はさくらd((」
キーンコーンカーンコーン
チッ…
タイミング悪…
「次授業あるから俺行くな。」
「嗚呼。俺は屋上で寝る。」
聞けなかった。
まぁいいか…
ガラッ
「游來ちゃーんお待たせー!!」
「栞五月蝿い。」
「酷い!屋上行く?」
「面倒いからいいや…」
「面倒くさがり屋だな〜もう!」
五月蝿い。
てか周りの人なんで俺見てんだよ。
ふざけんな。見んなよ。
ガタガタブルブル
「游來?どうした!?」
「怖い。」
「えっ?怖い?」
俺は頷いた。
「あぁ〜みんな〜游來は何ともなかったから大丈夫だよ〜!だからあんまりジロジロ見ないであげてね〜」
ふぅ…
栞!nice!ありがと…
「ありがと…」
「ん。まだ人が怖いんだ…」
「うん。どうしても見つめられるとね…」
「ちょっとづつでいいから直していこうな。」
「うん。」
こう言う時の栞は好きだ。
とても有難い。
あれから栞には助けられてばっかりで今日1日が終わった放課後。
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