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季花さん、止めに入ってください!
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採和にガックガク揺らされたメイが解放された頃、
彼女らの話はサッカー部の話になった。
「雨の日の部活っていいと思わない?」
雪「……」
季「……」
採「……」
「なんで全員黙るの!?」
「…なにが言いたい」
叫ぶメイに採和が警戒して尋ねる。
「え?濡れじゅれ「「はい、ストォープ!」」
明らかにNGワードだったので雪々と採和が同時に
ストップをかける。
季花の頭には“?”が浮かんでいた。
…意味はわからなかったようだ。
「もーメイは場所考えような?
まあ、<ピー>は置いておくとして、気持ちはわかるよ?
例えばさぁ―…
突然、部活中に雨が降ってきた。
すぐに止むだろう思ったが予想は外れ、
次第に雨は強くなってきたので皆、屋根があるところまで避難。
その後も雨は止まなかったので、今日はそのまま解散となった。
「あ、俺、ボールとってきます」
2個ほどグラウンドに置き去りにされたままのボールを、
レンが走ってとりに行く。
お陰で、皆は少し濡れてるだけなのに、
レンは、フロ上がり並みの濡れっぷりだった。
服が体に張り付いていてめちゃくちゃエロい。
「…ちょ、嬬孌、はやく着替えてこい!」
密の指示に従い着替えに行く。
密はレンがボールをとりに行っている間に着替えていた。
…嬬孌がとりに行くと知ってたら俺が行ったのに
そんなことを密が思っていると、
レンが着替えから戻ってきた。
「!?」
が、着替えてきたレンの姿は半袖に短パン。
「お前、なに考えてんだ!?」
「だ、だって、雨降ると思わなかったし
こんなに寒いと―くしゅっ」
可愛いクシャミをしながらレンは抗議する。
とりあえず、そのままじゃあ風邪をひくと思った密は、
パサッ
「え…?」
自身が羽織っていた上着を目の前ね小さな肩にかける。
「ちょっとデカいけど、何もないよりマシだろ」
「いや、そうじゃなくて、それじゃあ
密が寒くなっ―くしゅっ」
「…さっきからくしゃみばっかしてるヤツが何言ってんだよ。
つーか俺、お前と違って今半袖なんかつけてねーし、
それにすごい髪ぬれてるだろ?
すぐ体冷やすぞ。それはいとけ」
そう言って、じゃーな、と密は帰っていった。
………END」
「「おぉー」」
と、採和とメイが嬉しそうに声をあげるなか、
ハナは首を傾げる。
「え?今ふつうに上着貸しただけだよね?
なんでそんな嬉しそうなの?ふたりとも。
え、え?なんで??」
どこが腐っていたのかイマイチわかってないらしい。
…汚れてない子がきくと、
フツーの話にしか聞こえないのか。
と、3人は同時に思った。
「あーでもさぁ」
と、メイが話を雪々のぷちストーリーに戻す。
「『俺が温めてやるよ…』の方がよかったかなぁ
もしくは『寒いコト忘れるくらいキモチよ「「んんっ!」」
雪々と採和がわざとらしい咳払いをする。
さらに言えば、ハナは今のでもさっぱりわからなかったらしく、
どう反応すればと悩んでいる。
「えー、なんでとめるの。いいトコだったのに~」
「いや、わかるけどさ…」
と、雪々。
「場所と声量考えよっか?」
と、採和。
…やっぱり3人だと話は止まらないようです。
季花さん、止めに入って下さい!
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