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本当は、そんなこと言うつもりじゃなかった。
驚いただけだっだ。
…優を、傷つけた。
「ちゃんと、話そう」
そう思い、履歴の数が凄い携帯に向き合う。
携帯に表示されている時間は18時23分を示していた。
どうやら、あれからかなり時間が経っているようだ。
一番新しい着信履歴にコールする。
1回目のコールですぐに優がでた。
「ゆず!?」
「…うん。さっきは、えぇと、ごめん。
おれ、ちょっと驚いただけで…
もう優が嫌い…とか、そんなんじゃない、から…」
「ん…ごめん。俺も。
ちゃんと話がしたいし、
そーゆーのが嫌なら嫌って…言ってほしい」
「うん。でも、そんな事考えた事なくて…。
ごめん、今はわからない」
「そか…わかった」
優はやっぱ大人だなぁってつくづく思う。
冷静に話きいてくれて、おれを一番に話してくれる。
「なぁ、ゆず、もう家か?」
「…え?ううん、よくわからん場所」
「はぁ?」
夢中で走ってたから随分と遠い所まで来てしまったらしい。
優がすっとんきょうな声をあげる。
「ちょ、バカかお前。
今何時だと思ってんだ!?」
…だいたい6時半。
別に出歩いててもまだ大丈夫な時間じゃないか。
優は少し、いやかなり過保護だ。
「とりあえずそこ動くなよ!
目印になるもん、なんかないか?」
「えーっと、…電柱?」
「…オイ。ふざけてんのか」
「スミマセン」
とは言え、本当によくわからないし、店とかがあるわけでもない。
うーんって頭をひねっていると、近くにすっごい緑1色の家をみつけた。
「あ、なんかすごいくらいに緑1色の
お家があるー!」
「…マジか。たぶんそこわかるわ。
てゆーか、こっからどんだけ離れてんだよ。
軽く隣街だぞ、そこ」
「…まじっすか」
「とりあずそこか―
「え?なんですか?」
優と話をしていたら、譲は知らない男の人たちに声をかけられた。
「??
ゆず?どうした?」
「ちょ!?なにすんだよてめーら!?」
「ゆず!?ゆず!!
おい、ゆ―
プツ。
ツーツーツーツー…
「クッソっ!」
優は駆け出した。
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