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それは突然に1
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「今日もダルかったー。やっと授業終わりかよー。」
俺は、如月雪也(きさらぎゆきや)、19歳。
いたって普通の大学2年生。
2月生まれで苗字が如月って、なんの偶然だか知らないけど、雪也って名前は響きが気に入ってる。
まぁ、ちょっと宝塚の男役みたいな字面に見えなくもないし、雪の日に生まれたっていう、単純な名付け方だけどな。
背がちょっと低めで165ってこと以外、イケメンでもないし、いたって普通だ。
今日はバイトもないし、大学のやつらとも特に遊ぶ約束してないし、家にまっすぐ帰る。
実家から通うのは遠いから、大学進学と共に一人暮らしを始めた。
大学から3駅だし、駅から徒歩10分だから、近くていいところだ。
家事とかほとんどしてなかったから、親には心配されたけど、やってみればなんとかなる。
1年以上も経てば、慣れるもんだな。
もう俺は大人みたいなもんだ!
いや、まだ19だし、家賃は払ってもらってるけども…。
テキトーにスーパーで今日のお買い得品を買い、炒め物でも作ろうと思う。
つーか俺の自炊のほとんどが、テキトーな炒め物だ。
今日の授業の教授は、わかりやすいけど、なんか催眠効果のある声をしているらしく、つまんないわけでも、嫌われているわけでもないのに、寝てるやつが多いんだよなぁ。
かわいそうな教授。
とか考えていたら、アパートに着いた。
新しくはないけどまぁまぁキレイで、2階建ての2階で角部屋だし、日当たりはいいし、狭いけど快適に過ごしている。
「ただいま〜」
誰もいないのに、いつものクセでただいまと言った俺に、返ってくるハズのない返事が聞こえた。
「お帰り、雪也!」
「だ、誰だ、おまえ!!」
な、なんで俺の家に、モデルみたいな色白イケメンがいるんだよ!!
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