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Friendー3
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小柳清は容姿だけで言うなら、天から神が遣わした天使のような人間だ。くりっとしたアーモンドのような瞳に、薔薇色の頬と唇。天然パーマの色素の薄い髪と、色白の肌。背の高さは人並みだが、手足は細く長い。
女に飢えた男子校では真っ先に狙われるような人間だが、小柳がただの被食者ではないことを俺は知っていた。
入学式から数日経った頃だっただろうか。移動教室の授業があったのだが、特に友達を作ろうとしなかった俺は、授業時間になっても校内をさまよっていた。
まぁのんびり行くかと思っていた俺は、急に聞こえてきた話し声に戸惑った。ちょっと遠くから聞こえてきたその声をたどっていくと、全裸に剥かれ縛られ転がった男三人と仁王立ちする小柳がいたのだった。
「いい?今後オレに手を出してきたり、逆らったりしたら、この写真ばらまくからね?」
携帯を掲げ、悪魔の微笑みで言う小柳に、三人はこくこくと必死にうなずく。俺はまずいものを見たと思ってそろそろと逃げ出した。
が、悪魔小柳はそんな俺に気づいていたらしく。
それから幾度となく小柳が仕掛ける罠を必死でかいくぐってるうちに仲良くなり、今に至る。
猫を被ってる時の小柳は気持ち悪くて仕方ないが、本音の小柳は毒は吐くが悪いやつではない。何よりこの学校では珍しい一般庶民だから、他のやつらよりも話が合う。
俺と小柳が付き合っているというのは周りが勝手に立てた噂だが、小柳が無駄に襲われないように俺たちはそのように振る舞っている。
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