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Troubleー4
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こんなところで何してるんだこいつらに何をした!とか騒ぐ藤野から顔を背ける。
木村あたりに連絡したら上手く処理してくれるだろうか。そう思って携帯を取り出そうとした時、突然頭を掴まれて思わずその手を振り払った。
「……何すんだ」
「あ、すみません」
って、とっさに謝ったけど、明らかに今の俺悪くないよね?と思っていたら、性懲りなく頭に手を伸ばされたので避けた。
途端、頭に痛みが走る。
「いってえ……」
「馬鹿かお前は。頭を怪我してるのに患部を動かすとか、よほどの馬鹿じゃないとしないだろ」
「え?」
頭、怪我?
あーそういや、最初に襲いかかられた時に鉄パイプで頭殴られたっけ……。
怪我してることに気づくと、痛みが急におそってきて、俺はうめきながらずるずるとその場に座り込んだ。
「おい、そこじゃ寄りかかれないだろ。壁際に行け」
「無理ですって……」
かすれた声で返すのが精一杯なのが情けない。すると、藤野が近寄ってきて隣にしゃがみ込んだ。
「おい」
「……え、なんです」
「肩貸すって言ってんだよ!さっさと組め!」
「はぁ……」
肩を貸してもらって壁際に座り込むと、さっきよりは楽になった。一応礼を言っておこうと口を開く。
「あ、あり……」
「説明は後でいい、とりあえず、医者を呼ぶから大人しく待ってろ」
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