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いつまでも。6
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そんなときだった。
通が来たのは。
クラスのやつらが、小動物みたいな顔をしていて
可愛いと言っていたが、俺はなんとも思っていなかった。
通は俺たちに友達になろうと言ってきた。
ちょうどいい機会だって思った。
俺が秋以外とも仲良くしていれば
変な噂をされることもない。
気持ち悪いなんて言われることだって。
「蒼、今日の帰り寄り道しない?」
いつもなら、勿論いいよって返事をしている。
でも、
「ごめん、今日通と帰るから。」
俺は秋を遠ざけた。
それがまるで当然であるかのように。
「……そっか。ごめんね急に誘っちゃって……。
明日なら大丈夫?」
「…ごめん、無理。通と帰る約束してるから。
多分、これからは毎日通と帰ることになる。」
「………わかった。一人で行ってみるね……」
その時の秋の顔を俺はもっとちゃんと見ておくべきだったのに。
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