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それから僕と会長は風紀室に向かった。
風紀室には龍ちゃんと玲ちゃん…こと風紀委員長と副委員長がいた。
「悪い、遅くなった。」
「早く座れ。」
学校での龍ちゃんは少し怖く、玲ちゃんはクールな印象を与える。
僕の前では龍ちゃんは優しくて世話焼きで玲ちゃんはデレデレしてるのに…。
なんだかちょっと不思議だ。
「えっと…まず君ね。怪我は無かった?」
玲ちゃんが優しく聞いてくれる。
『大丈夫です。』
「じゃあとりあえず…昨日のことを聞かせてくれる?」
『はい…。』
それから僕は昨日起きたことを1つ1つ説明していった。
「そうか…やっぱり強姦未遂だったんだね……。」
龍ちゃんがゆっくりと口をひらいた。
「結論から言うと、今回の制裁、黒幕はいることはいるの
だが、特定は出来ていない。」
「どうして……。」
「金を積まれた上に、どうやら上は相当やばいヤツって
ことだ。」
「昨日捕まえた奴らは皆口を揃えて
「言ったら俺らが殺される」なんて言うんだ。」
殺される…なんて物騒だな。
「とりあえず寮までの送り迎えは俺がやるよ。あとは紘君
達に任せて1人で行動しない…これぐらいしか出来ない
だろう。」
会長が僕の送り迎え係に決まった時、僕は玲ちゃんにチョコレートを貰った。
嬉しくてすぐに包みから出し、口に入れる。
すぐにチョコは溶け、絶妙な甘さが口の中に広がる。
これは………美味しい!!
「ふふっ……。」
笑う声が聞こえ、まわりをみると3人とも笑っていた。
「君、美味しそうにたべるんだねぇ。それ、好き?」
『はいっ!このチョコ凄く美味しいですっ!!』
僕がニコニコとしていると玲ちゃんが手を差し出す。
「そんなに美味しかったならもっとあげるよ。」
『ホントですか!?やったー!!!』
その瞬間堪えきれなくなったのか、3人とも大笑い。
「お前、面白いやつだな。」
「なんだか子供を見てるみたいだよねぇ。」
「気に入った。風紀はお前のこと、全力でサポートしてや
る。」
!!
僕、変装してるんだけど…認めてもらえたのかな?
嬉しい…。
だけどこの時、僕は会長が寂しそうな顔をしていたことに
気が付かなかった。
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