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再会
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「たっ…ちゃん……?」
やっぱり渚だった
でも振り返った顔が一瞬で強張ったのを俺は見逃さなかった
「ひ、久しぶり……元気だった?」
「おう」
「………」
流れる沈黙
引き止めたのは自分なのに言葉が出てこない
気まずそうな顔をして視線は何処かを向いている渚をじっと見つめる
俺が付けた痣は見る影もなく消えていた
昔の綺麗な白い肌とふわふわの黒髪の渚だった
「今どこに住んでんの?」
「えっ…あ、えと……友達の、家…」
「友達?」
「うん、そう…大学の、友達」
そんな友達いたんだコイツ
一緒に住むような友達、ね…
「も、もう行くね!」
「待てよ」
「えっ…何?」
「俺の事まだ好き?」
「…………ッ」
何その顔?
言葉を詰まらせ、何かを言いたげでも中々口を開かない
「渚、俺達やり直さない?」
「…えっ…?」
「まだ気持ち残ってんなら、付き合おうよ」
答えはもう出てる
渚は必ず『イエス』という
顔を見れば分かる
ほら早く言いな、やり直したいって。
「ごめんなさい」
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