アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
緊張。拒絶。困りんこ
-
俺は今四条学園に来ている。
いや、正確には正門の前で止まっている。
今は授業が始まってる頃だから生徒はいないみたいだが、先生と話すのさえも緊張する…
もちろん隣に父さんはいるのだけれど、
一向に足が進まない…
「蓮…そろそろ行けそうか?」
「待って父さん」
父さんが俺の腕を掴んで寒いから早く入るぞ!って言われてるのも気にせず俺は今非常に暑い。
緊張し過ぎて身体が暑い。
「父さん…やっぱり俺行きたくないな…」
「なっ、何言ってるんだ!手続きも済ませちまったんだから行くぞ!ほら!」
グイグイ無理矢理俺の腕を掴み正門を通ろうとする父さんに俺は逆にグイグイ引っ張って戻ろうとした
「お前人見知り過ぎだろ~…」
「だから言っただろ…」
父さんはこの時やっと俺が人見知りだと分かったらしい。?
まぁどうでもいいのだが。
正門の前で立ってるのもいけないな…
よし。
俺はズンズン進んで何も考えず生徒達の下駄箱がある所から足を踏み入れた。
「き、来てしまった」
「おぉやっと入ったか!ったく」
父さんは俺の肩をベシッと叩きため息をついていた。
「こっから…ど、どうすれば」
父さんの目を見てキョドっていたら。
「霧元さんですか?」
いきなり現れた人にビビって俺は父さんの後ろに隠れる。
父さんは『あぁ、はいそうです』と答えると、
先生らしき人はこちらです、と案内してくれた。
ガチャッー。
ドアを開けると俺はビックリしてしまった。
(な、なんだこれ)
校長室と思われる部屋はソファーが高級ブランドっぽそうなふわふわなソファー。
中はキラキラしていて明らかにお坊ちゃんがいそうな感じ。
「こちらに座って宜しいですよ。」
「あ、あぁ有難うございます」
父さんがお礼を代わりに言ってくれて、俺達は座る事にした。
(な、なんて座り心地のいいソファーだ…)
「父さん…」
「どうした?」
「座り心地良すぎないか?」
「そ、そうだな…」
ゴニョゴニョ話していたら、
「紹介遅れました。私はこの学校の教頭をやっております
南城 聖夜と申します。」
「教頭先生でしたか!お若いですね~」
若いのか。俺顔見てないから分からなかったな。
少しチラ見をしてみると、
(イケメン……)
教頭と言えばハゲ散らかしてるイメージが←
「校長先生は今不在の為私がご説明させて頂きますね。」
しばらくの間教頭先生の話を聞いて、やっと話が終わり制服は貸して頂けることになった。
それより明日から学校っていうのが俺は嫌なんだけど、
なんて心で愚痴を言って俺達は帰ることにした
「今日はありがとうございました」
教頭が頭を下げたので俺達も頭を下げドアを出ようとした。
「すみません、」
「どうしました?」
父さんが答えると、
「お父さんは少し席を外してもらって蓮君と話をさせて貰っても?」
「あー、大丈夫ですよ!」
(ッ…!?大丈夫って言うなよ父さん…)
「有難うございます」
父さんは校長室から出ていき、俺と教頭と二人っきりになってしまった。
教頭が俺の横を通り過ぎガチャンと鍵が閉まる音がした。
「鍵、閉めとくね」
少し熱の篭った声で言われ、
すかさずこの人から距離を取りソファーに腰掛ける。
「蓮君さっきから喋らないけど人見知りかな?」
「………コクッ」
「蓮君。イケメンだね」
(は…?)
この人一体俺になんの話があるんだ?
少し疑問に思いながらも首を振って否定した
「ここね男子校なんだ」
「だ、…」
男子校…!?
聞いてないぞ父さん!!
苛められる的じゃないか…
「君のクラスの子は優しいから安心してね」
和ますような声に俺は少し落ち着き、頷く
「明日から頑張ってきてね。」
「……はい」
話が終わったのかと思い俺は立ち上がりドアに向かった。
「あ、待って」
腕を不意に捕まれ引き寄せられた。
「ッ……」
「へぇ結構筋肉すごいね。鍛えてる?」
(気持ち悪い…急になんだコイツ)←口調…口調が…汗
少し拒否反応が出て俺は押しのけようと心掛けたが…先生の力に叶うはずなくスッポリと教頭の腕にはまってしまっていた。
「離し…て、下さい…」
「……」
「あの…」
反応が無い教頭にビビって俺は喋るのをやめた。
教頭が足を動かした時、俺の太股に何かが触れた。
(なん…だ?なんか硬いものが当たったような。)
俺はまさか…と思い、下を見てみたら。
コイツ…勃ってる…?
ズボン越しから押し上げている物に俺は絶句した。
「きょ、教頭…は、なして…下さい」
「あぁ、ごめんね。ついつい」
パッと離されると俺は急に吐き気が襲ってきて急いで校長室から出た。
「蓮遅かったな!」
父さんを無視して俺は無我夢中で走り男子便に入った。
「はぁッ…」
なんなんだあの教頭。
最後……わざと擦り付けてきたのか?
「気持ち悪い…」
それにしても男子便に関わらず綺麗すぎだろトイレ…
色々と頭が禿げそうだ。
俺はトイレにしばらく篭っていると、
キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン。
とチャイムがなってしまった。
「しまった…」
漏れそうな男子達は多分トイレに入ってくるだろ…
今すぐ出ようとしたが、遅かった。
ドタドタッと足音が聞こえ俺はすかさずトイレの中に篭った
(ヤバイ…どうする…)
チャイムがなるまで待つのも気が引ける…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 33