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一体どこへ
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キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン。
よし、チャイム鳴ったぞ。
先程の大とか言ってきた人達はトイレから出て行ったのが分かり俺はコソッと出てみる。
(ホッ…居ないな。)
トイレから出ようとした瞬間。
「携帯忘れたぁぁぁ」
と声が聞こえた、その時。
ドンッーと急に突撃されバランスを崩し倒れてしまった。
「い"ってぇ…」
俺は痛さに顔を顰めて、そして俺の上にいつまでも乗っかってる人に声をかけようとしたら…
「あ……」
先に声を発したのは俺にぶつかってきた人だった。
(……最悪。)
声を聞いて大体誰かわ分かってしまった。
さっき恋人ができたとハピハピしてた人だ、と…
「……お前ら何やってんの。」
「え、これは、」
次は俺に大してんじゃないと言ってきた声が綺麗な男の人がやってきた。
まて、この人から見たら俺が押し倒されてる風に捉えられてるのでは?
変な勘違いはされたくない為、
すかさず上に乗っかってる人を退けて立ち上がる。
「す…」
「悪ぃ!」
俺が謝る前にこの人は深く頭を下げて謝ってきた。
俺はコクコクと頷きトイレから出ていこうとした。
「アンタちょっと待て」
ナンデスカ…?
非常に逃げたいのだけれど…。
「アンタなんで制服着てないの?」
「……」
どうも逃がしてくれないようで。
人見知りの俺には話しかけられるのは辛い。
まともな回答は出来ないし目も合わせられなければ頭真っ白
「転入生とか?」
「……コクコク」
この人は神様だ。俺が答えなくても自分から答えを言ってくれるとは…
深く頭を下げたり上げたりしたら納得してくれた。
「へぇ。そっか」
「まぢか!!同クラだといーな!!」
そうですね。はい。
とりあえずこの場を去りたい、そう思いこの人達をシカトしトイレを出て靴が置いてある方まで猛ダッシュした。
(誰にも会いませんように…)
そして無事誰にも会うことなく家に帰る事ができた。
「ハァ…父さんただいま。」
リビングに入ると電気の明かりが付けっぱなしのまんまで父さんの部屋を見たが父さんの姿は無かった。
「まだ帰ってないのか?」
それともコンビニに出掛けたとか?
まさか…。
借金取りに攫われたとか?
いや…それは、無いよな。
少し不安になり俺は電話をする事にした。
「………あ、父さ、」
____プツッ。
たったワンコールで切れてしまう電話に俺は不安が積もった。
これって、父さんか父さん以外の誰かが電話を切ってるのか?
なんで出ない?
変な汗が出てきて俺は家を飛び出した。
近くの公園。コンビニ。
いろんな所を回っても居ない。
もう一度電話をかけてみることにした、
《お客様のご都合により・・・》
電源が切れたのか?
父さん…怖いよ。
不安で押し潰されそうな心を我慢し俺は家に戻ってきた。
「父さん…」
ピンポーン。
ふとチャイムがなり俺は父さんが帰ってきた!と思い勢いよくドアを開けた。
が、そこに立っていたのはこの前会った。『潤』と言う男の人だった。
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