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こんな事になるなんて
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突然家に潤さんがやってきた。
俺が焦ってる様子を見て疑問そうな表情をして
『なんかあった?』と聞いてきた。
「父さんが…帰ってこなくて」
「お父さんが?」
「はい…探したんです、けど…」
「そうか、それでそんなに焦ってるのか?」
「………」
「まだ時間が時間だから待ってみたらどうだ?」
「はい…」
それもそうだ。まだ昼過ぎだ。
何をこんなに…焦ってるんだ。
あ、そう言えば…
「潤さんはなんの用ですか?」
「あー、俺もこの近くに住んでるんだけど。
友達がお土産買ってきてくれたからそれをおすそ分け」
「………」
(わざわざ俺達の所にお土産?)
この人…なんか怪しいな。
お土産をまだ一回しか会ったことない人にあげるものなのか?
疑いすぎか?
それにこの前父さんに潤さん知り合い?って聞いたら目泳がせてたし…友達なら友達って言ってくれればいいのにな。
「どうした?ボーッとして」
「い、え…」
「それにしても寒くなってきたな。
風邪、引かないようにな」
「……有難うございます」
お土産を俺に渡してきて『じゃあ』と言って帰っていってしまった。
「俺の疑いすぎか…やっぱり。」
でも、なんかあの人の事が気になる…
ちょっと、ちょっとだけ…付いてってみるか…?
そんな事したら…ストーカーになるんじゃ…
いやでも、気になる←
「よし。付けていこう。」
俺は上着を持って外に飛び出した。
そして潤さんの後を追う。
しばらくして。
俺が通ったことの無い道を進んでいく
それにしてもここ人が通らなさそうな場所だな。
それより近くに住んでるなら家に帰るのかもしれないし
やっぱり潤さん疑うのはいけないか…?
そして、
しばらくついてった後潤さんはピタッと止まった。
俺はビックリして、隅の方に隠れて息を潜めた後少しだけ覗いて見た。
「………ッ!?」
な、んで…父さんがここに居んの?
俺はビックリしてしばらく固まってしまっていた。
すると父さんと潤さんの話し声が聞こえ俺は耳を澄ます。
「お前なんでこんな所いるんだよ。」
「俺から逃げれると思うなよ。」
「ッ…いい加減にしろ。俺には子供がいる
家まで押しかけてくるなんてどうかしてるぞ」
「散々抱き合った中なのによくゆーよ。」
散々…抱き合った?どうゆう事?
「奥さん亡くなってからお前仕事も失敗しまくってたもんなぁ?」
「うるせぇ…黙れ。」
「お前と酒飲みあって、本音言ってくれたもんな?
『子供なんて作らなければよかった』ってよ。」
「あれは…ッ」
「奥さんが死んだのはお前が仕事ばっかで育児も全て奥さんにやらせてたお前に責任があるんだろ?なぁ。」
「~~ッそんなんじゃ…!!!」
「蓮君と離れたいから寮に行けって言ったんだろ?仕送りもどうせ出来ないくせに。
そのままお前だけ逃げようとしてたんだろ?」
「違う…ちが、う…」
「でもそんなクズみたいなお前でも俺はお前を愛してやるよ。
たっぷりとな」
「黙れ…俺の前から消えてくれ、頼む。お願いだから…ッ」
「消えねぇよ。テメェはいっつも逃げてばっかだ。
お前が会社倒産して消えたって言った時俺気が狂いそうだっ
たよ。
ハエみたいに逃げ回りやがって…見つけた以上もう離さねぇ
からな。」
コイツら…なんの話してんだ?
(話についていけない)
俺がいらない子って事か?
父さん…今まで、俺がいて迷惑だったのか?
俺が…。
母さんが…死んでから、父さんは潤さんと…身体を重ねてた?なんでだよ。なんで…?
俺は…ッ、俺は…どんなに苛められても…
父さんを心配させたくなくて、我慢してたのに…
父さんはそんなことも無ければ男と身体を重ねてた?
っは。笑わせるな。
心配して損した、
望み通り出てってやるよ。あんな家…。
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