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裏がある…(作*その通りです!!!)
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~衩橐side~
中学時代の頃。
俺は散々虐めてきた奴がいる。
ソイツは地味で無口で人見知り。
まさに苦手…いや、嫌いな分類だった。
俺の取り巻き達と散々虐めてきたが、ソイツは毎日学校に来て嫌な顔も見せず殴られたても泣かず暴言を吐かれてもなんの反応も示さなかった。
元々は虐めたりする性格ではなかった、と自分で思う。
だけど…
歳が上がってく度に親の厳しさが倍増していき徐々にストレスが溜まっていつの間にか『虐め』という道に走っていた。
勉強は95点以上取らなければ父から殴られ。
言葉遣い身だしなみでは母からゴチャゴチャ言われ。
一番は…『弟』とゆう存在が親からすれば大きかった。
一時俺は。
小学生の頃、皆がしていたゲームが欲しいと言った事があった。
だけど…
『お兄ちゃんなんだから我慢しなさい』
と言われた事があった。
だけど、俺の弟が『あれが欲しい!』と言ったらなんでも母は買ってあげていた。
そしてある日。
誕生日の日に初めて親父から貰ったプレゼントを…
弟に『欲しい』と言われた時。
俺はイライラしてて『あげるわけねぇだろ』と伝え
泣き出した弟に母わ。
『その言葉使いは何なの!?
お兄ちゃんなんだから弟に譲ってあげなさい!』
──と。
平手で俺を叩き睨みつけてきた。
涙腺が緩み、すぐに時計を外し弟に渡してトイレに篭ったのを…今でも覚えている。
それが中学にあげれば、勉強勉強勉強………
呪いのように掛けてくる言葉に俺はもう限界だった。
そこで、、
ストレスを晴らすために。
俺は『霧元 蓮』という男に目をつけてしまった。
だが、親の転勤が決まり俺は引っ越すことになり。
それからはもう虐めの事なんて一ミリも考えてなかったのだが…
西条学園に…まさかアイツが来るとは思っていなかった。
6時以降は入ってはいけない校内を歩いてきた男は立ち止まり、しばらく考えたようにして…
俺の隣を通り過ぎようとしたが。
嫌味ったらしく注意した後に。
この男に腕を握り締められて爪を立てられ名前を聞かれ、完全にキレたな…と思い。
『まともな教育受けてないだろ』
と言ってみれば…。
髪の毛を引きちぎられそうな勢いで引っ張られ
痛さに顔を顰めていたら。
顔をいきなり覗き込んできて、意味の分からない事を言い出してきた。
そして、鼻で笑われ…
俺は……完全に思い出した。
前に一度…蓮という男の前髪を切った事がある。
その時、鼻で笑われた事があった。
そして。
前とは比べ物にならない程変わった蓮に俺は心底驚いた
髪の毛はサッパリしていて
明らかにモテそうな、
そんな雰囲気を醸し出していた。
どうせ復讐しに来たんだろ…と言ってみたが、
呆気なく『そんな事しませんよ』と言われ、腕の心配をされ俺が話しかけようとしたら…
華麗に話を逸らされ、去っていってしまった。
だが、俺の心はモヤモヤで埋め尽くされたままだった…
きっと、何か裏があると──。
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