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頂きまーす!!!
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〜side蓮~
今は学校が終わり帰りの準備をしてるのはいいんだけどさっきからもの凄い視線感じる。
教科書やら全てを鞄に詰め込んで、帰ろうとしたら。
「ちょっと待って!」
誰かの声に呼び止められ後ろを振り返る。
「……あ、」
この前話しかけてくれた子だ(14話)
「よ、呼び止めてごめんねっ」
「あ…は、はい」
「今日よかったら…遊びに行きませんか?」
「………え?」
遊びに?
それって外に出るってこと?
「いや…」
「僕から誘っちゃったし!なんか奢るよ!」
天使のような笑に釣られてOKを言うところだった…
ん?
それよりも奢る?もしかしてご飯?
これって行ったほうが絶対いいんじゃ…
「だめ…?かな。」
上目遣いで悲しまれた表情でだめ?なんて言われたら断る事なんて出来ないだろっ…!!
って。
俺はホ〇じゃないぞ。
「じゃ、じゃあ…」
「ほんとっ?やったぁ!ありがとうっ」
うっ、めっちゃ喜ばれてるし…
あんまり人多いい所苦手なんだけどなぁ…困った困った。
「僕の名前美雨だよ〜呼び捨てでいいからね!」
「あ、はい」
「僕がお腹空いちゃったから食べに行こ!」
(食べに行くだと?ヤバイ美雨さんが神に見えてきた笑)
「もちろん奢りだから遠慮せずに食べてね!」
「…ありがとう。」
嬉しすぎて目から水が零れそう…(震)
そして俺は美雨さんに付いていく事にした。
あっという間についた所は外からでも分かるほど美味しそうな香りが充満していた。
「ここねっお店の外見はそこまでだけど店長の腕は確かなの!」
「そうなんだ」
「よぉし!さっそく入ろう!」
やけに店内は人が沢山居て少々挙動不審になりながらも席に座る。
「…凄い人だね」
「うん!」
この子よく笑うな、釣られて笑いそうになる笑
「いらっしゃいませ〜ご注文は?」
やけに派手な店員さんがやってきて、美雨さんに飲み物から頼もっか!と言われそうする事にした。
「あ、じゃあ…烏龍茶で」
「烏龍茶2つでお願いしますっ」
「かしこまりました〜」
喋る事がなく少し沈黙が続いたあと
「蓮君ってさ…」
「はい」
少し遠慮がちな顔をされ、何があったのかと首をかしげて見る。
「いきなりなんだけどっ」
「?」
なんだ?何を聞かれるんだ?
もしかして輝さんの事突き飛ばした所…見られてたとか?
「その…」
心臓が…もし、見られてたら……
「恋人いるかなぁって!」
「は………へ?」
恋人………!?
「い、いない」
「あ、そっかぁ」
再び天使の笑顔に戻ると、美雨さんは鞄をあさくりだした。
「あった〜」
鞄から取り出したのは可愛いキーホルダーだった、それを俺に見せてくるとニコニコ笑って、
「手ぇだして!」
言われるがままに手を出して首を傾げると。
「これあげるね!」
「え…」
この可愛いのを俺に?
ふわふわのポメラニアンの小さいキーホルダーを俺に?
どう考えても美雨さんの方が合うんだけど、どうすりゃいい…
「……ありがとう、?」
「あれ〜!あんまり嬉しそうじゃない!」
「いや、」
ここは貰っとくべきだろうと地味に引きつった笑顔を見せたらムゥーとした顔で睨んできた。
「ごめん、嬉しいよ」
「よかった〜!」
睨んだ顔も可愛いな〜、地味に本当に男か?って疑ったけど喉仏が出ているので意味無い疑いはやめることにした。
「お待たせいたしました烏龍茶になります」
烏龍茶を受け取り、飲もうとしたら。
「待って!乾杯しよう!」
「あ、あぁ」
「は〜い、乾杯っ」
「乾杯…」
……お茶うまっ。
「はぁぁ…」
思わずため息がこぼれ、方をなでおろす。
「美雨さん、ありがとう」
「あ〜、さん付けいらないよ?あとどういたしまして〜」
(お茶だけで感動してたら白米食っただけで死ねる勢いだな笑)
「それより、はい!メニュー表!」
「ありがとう」
「でも実は〜、ここの焼きそばほんっとに美味しんだよ〜」
焼きそば!?
食いてぇ………けど、もっとボリューム感あるやつ頼んだ方が腹一杯になる…
「うーん…色んなやつ頼もうか!」
「え、?」
「すみませ〜ん」
店員を呼んだ後、次々とメニューのやつを頼んでいく。
(大丈夫なのか…?)
俺からすればラッキーだけど…。
頼み終わり、
しばらく経ちご飯が次々と並べられていく。
どれも美味しそうな食べものばかりで。
「よぉし食べよう!」
その時だった。
Prrrr
Prrrrr。
「あ、僕の電話だごめん!先食べてて!」
「え。」
一人残された俺は、食べるか迷った挙句。
きっと美雨さんが来るまで待った方がいいのだけれど…
ご飯達が『温かい間に食べて〜』と言ってるようで食べる事にした。
「頂きます…」
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