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ヤケクソってこの事か。
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俺は今・・・。
教室にいる、だって…
だってまさか………!!!
『キスごときでビビるわけない』なんて言われたら…逆に俺がビビって逃げ出したわ屋上から←
情けない…情けなさすぎる…
俺からキスして衩橐が震えて泣くかと思いきや逆に俺がビビらされるとは…イケメン恐ろしすぎる(関係ない)
こんな恥があってたまるか…!!
で、でも。
どうしよう、次の日学校に行ったら……
『アイツ生徒会長に無理矢理キスして逃げたんだってよー』
『うわ…情ねぇ』
なんて噂されてたら、
もしバラしたら衩橐…アイツただじゃ、ただじゃおかねぇ!
なんて言えるわけねぇだろ()
なんてったって自分の犯した過ちだからな。うん。
この事は無かったことに………
その時、授業中に俺の携帯が鳴った。
(誰だこんな時間に…)
俺の携帯に登録されてるのは父さんと美雨さんと…
チラッと携帯を見てみると……
衩橐だ。衩橐からだ。
俺が…携帯の番号教えろとか言うからあああ!!
もう嫌だ…いや!その前になんてメールがきてるか…
────ガタッ!
「えっ!?」
思わず大声を上げて立ち上がった俺、
クラスの皆驚いているが………一番驚いてるのは俺であった。
「蓮さん、どうしました?」
冷めた瞳で見てくる先生とクラスメイトに顔がだんだん赤面して、
「す、すみません…」
控えめな声で謝り俺は再び席についた。
……何考えてるんだ衩橐。
学校が終わったあと裏門で会おうなんて…
もしかして、俺のこと…集団でフルボッコにする気か?
キーンコーンカーンコーンー。
チャイムが鳴り俺は即座に立ち上がりクラスを離れた。
のは・・・いいけれど。
衩橐に会いに行くか…いや!別に会いに行くわけじゃ!
「って…何俺ムキになってんだ、はぁ」
ここは行くしかないか、って俺荷物も忘れてるし…笑
動揺しすぎてわけ分からんくなってきた…
いや、ここは堂々と行ったほうがいんじゃ?
俺は別に悪くない。
アイツにキスしようが…
今まで衩橐に散々の事をされてきた。
それに比べれば…
「蓮っ!」
「…っ輝?」
息を切らして駆け寄ってきた輝に何があったと伝えると、
「何があったじゃないだろ!
お前こそ急に叫ぶは居なくなるわ…」
「あ、あぁ〜…いや、ちょっと」
「………会長となんかあったんだろ?」
ギクッ。
屋上での出来事か…そりゃいきなり二人っきりにさせろとか言えば疑うよな。
だけど関係がバレたくない…し。
「蓮…?」
………ドキッ。
ん?
なんだドキッて。
輝に顔を覗かれ不意にもドキッとした俺は動揺して輝からものすごい勢いで離れた。
「……え、蓮。
お前どうした。」
まぢで心配したのかジリジリ近寄ってくる輝になぜか近ずいて欲しくなくて後ろに後ずさるという異様な光景。
「え…や、なんも?」
「蓮、お前なんかあったろ」
「な、なんも?
ちょ、ちょちょ来るな!」
怒った様な心配してるような表情で詰め寄ってくる輝に何故か……
可愛い、という感情で混乱していた。
いや混乱していたじゃないだろ。
衩橐のと事を何も無かったと思わせないと…
「ほんと何もないから!」
「ほんとか?」
「ほんとほんと!」
だから来ないでくれ…!!
なんか色々気まずいんだよ、衩橐にキスして…輝に会うの。
ん?なんで気まずいんだ?
もうなんなんだ俺…
「あー!もう!」
「ど、どうした蓮」
「俺ごめん…ちょっと行ってくるわ」
ヤケクソになった俺は、
輝を置いてけぼりにして衩橐に会いに行くことにした──。
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