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「はあ、駄目だなあの台は。台というより店自体が駄目。なんか小汚いし、暗いし」
パチンコ店からの帰り道、トボトボと歩きながら、俺は深い溜息を吐いた。
俺の名前は福田。46歳のおっさんだ。
今は日課のパチンコからの帰り道。2万の負けは結構キツく、ちょっぴりばかりイラついていた ――え? 仕事はしてないのかだって? してたら平日の真昼間から親の年金でパチンコにせっせと通ったりはしないだろう。とにかく、イラついていた。このまま苛立っているのは精神衛生上、非常に宜しくない。気分の切り替え、つまり、何かで憂さを晴らさなければなるまい。
■■■■■
「そんな時だったんだよねー、キミが目についたのは」
「~~~~っ」
福田は分厚い唇を歪めてにやっと笑った。視線の下、シーツの乱れたベッドの上には髪を赤く染めた少年が横たわっている。といっても、当然、寝ているという訳ではない。
福田はぬっと大きな手を伸ばした。裸の下半身、既に体液で濡れたペニスを掴むと上下に扱いた。少年の肩が揺れた。
「んあッ、やっ、もういい加減に……ひぃああっ!」
ここに来るまでに散々イかせていたにもかかわらず(玄関や廊下、階段には未だにその痕跡が残っているはずだ)、少年のモノは福田の手の中で熱さと硬さを増していった。
なにかいい腹いせの手立てはないものかと考えながら自宅付近まで戻ってきた福田の目に、一組の親子の姿が飛び込んできた。それは、つい半年ほど前に越してきたばかりの家だった。
「リョウ、ちゃんと留守番しててよ。火を使う時は気を付けてね。ピンポンが鳴っても知らない人だったら出なくていいからね。それと……」
「うるせえな、何回言うんだよ。俺をいくつだと思ってるんだ」
「16歳児」
「児とは何だ、児とは」
母子家庭だと聞いていたが、親子仲は良好なようだ。美人な母親と、その母親似の美少年が並ぶ様はちょっとした目の保養になった。
母親の姿と会話から察するに、旅行にでも行くのだろう。
「帰ってくるのは来週だけど、何かあったら連絡するのよ! すぐ帰ってくるから」
「分かってるって」
「あと、ちゃんと学校に行くのよ」
「分かってるっつーの。いいからさっさと行けよ、待ち合わせに遅れんぞ」
「あ、そうね」
そう言って、腕時計を確認してから母親は、少し急いだ様子で駅の方へと向かって行った。少年――リョウも暫らく母親の後ろ姿を眺めていたが、ややあってから欠伸をしながら家の中へ戻って行った。かちっという鍵のかかる音が聞こえた。
それから10分ほど、時間を置き、福田は宅配業者を装ってリョウの家を訪ねた(地味なポロシャツとズボンで違和感はなかった)。気怠い感じでドアを開けるリョウに雪崩かかるように玄関内へ入るとドアを閉め後ろ手で鍵をかけた。この間、僅かに30秒未満。
突き飛ばされ尻餅をついたリョウは、見知らぬ闖入者に呆然としていたが、すぐに気を取り直した。立ち上がった。
「な、何だアンタ! 何処の営業所だ? クレーム入れてやるからな!!」
まだ些か混乱しているらしい。どう見ても宅配業者に見えない福田にそう怒鳴った。しかし福田は気にもせずリョウを廊下の壁に押し付けると、無理矢理、ハーフパンツと下着を膝まで引き摺り下ろしたのだ。それで漸くリョウは、このおっさんが危ない奴である。と、いうことに気付いたようだった。
「や、止めろよ、何考えて、ひっ!」
むずとペニスを掴まれ、その温い体温にリョウの口から上ずった声が漏れ出た。
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