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「最近叶ちゃんとどう?」
特に意味もなく送った文章。
いつもならすぐ返ってくる連絡が今日は返ってくるのが遅い。
好かれてるわけでもないのに、嫌われたんじゃないかって不安になる。
十分経った頃に返事が返ってきた。
「ぼちぼち」
そっか。俺はそれしか返せなかった。
ひとり廊下を歩いてる時、とある会話を耳にしてしまった。
「なぁ、知ってるか?夏輝のやつ付き合ったらしいぜ。」
「え?誰と?」
「はぁ?決まってんだろ。水月叶だよ。」
耳を疑った。
胸が苦しい。でも、不思議と涙は出てこなかった。
結果はこうなるってわかってたから?
わからない。
一週間後。
夏輝は、叶ちゃんを家に連れてきた。
おばさんとおじさんは二人共帰ってくるのが遅い。
薄い一枚の壁越しに二人の声が聞こえてくる。
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