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気づいたら朝だった。
やっぱり憂鬱な朝が来た。
俺は夏輝を置いてひとりで学校に向かう。一緒に行きたいとは思わない。
「おはよう。」
後ろから蓮の声がした。
蓮の顔を見ると泣きそうになる。
「おはよう、蓮。」
「大丈夫?元気なくない?」
「大丈夫だよ。」
本当は大丈夫じゃないけどこれ以上蓮に迷惑はかけられない。
大丈夫。大したことない。我慢しないと…。
夏輝を置いて登校したことに少し怒っていた。
あの行為が一回ならいいものの、夏輝は何回も繰り返した。
その度に、イヤフォンをし大音量で音をシャットダウンした。でも、叶ちゃんの喘ぎ声が聞こえてくるような気がして、胸が痛くなる。
一ヶ月経った頃には叶ちゃんと別れて、一週間後には新しい子と付き合っていた。
そんなことを夏輝は繰り返していた。別れては付き合って家に連れてきてセックス。その流れが当たり前になってきた。
俺はこんな人が好きだったのかな…?
「夏輝。あんまりヤラないでよ。声が聞こえてくる。」
「悪かった。」
我慢の限界だったので思い切って言ってみた。
悪かった。って…反省してるのかな。
「後、何人目なの?今の人。叶ちゃんが好きじゃなかったの?ちゃんと好きな人と真面目に付き合いなよ。」
夏輝は黙ってどこかに行ってしまった。
「蒼?あーおーい?」
「ん…?あぁ、ごめん。」
「大丈夫?最近ずっとこんな感じじゃん。なんかあった?」
俺は俺が思ってる以上に傷ついた様だった。
今までのことを全て夏輝に話した。
「俺とヤってみない?」
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