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またひとりか…。
荷物を整頓し終わり、小ぢんまりと座っていた。
「寂いしな…」
何一つ物音がしない部屋でポツリと呟いてみた。
短い間だが、自分以外の生活音がする環境で住んでいて、そこから急にひとりになると寂しいものだ…。
明日は雪らしい。
おばさん言ってたっけな…ここは積雪がすごいって…
朝起きるとホコリみたいな雪が降っていた。
そこまで積もってはなくて、少し除雪すれば大丈夫そうだった。
だけど、時間だ経つにつれて降雪量は増えてきて数百メートル先が見えずらくなるほどだった。
「蒼ちゃん。屋根の上もやらないとだから…」
屋根の上に上がり、除雪を始めた。
「危ないから気をつけてね。」
「はい。」
おばさんとおじさん、夏輝も手伝ってくて思ったよりもすぐに終わった。
相変わらず夏輝とは話していない。
お風呂から出ると、
インターフォンが鳴った。夏輝だ。
「何?」
『開けろ。』
「やだ。」
『…何でだよ。』
なんだだよって…顔も見たくないのに。
外にずっといても寒いと思ったので仕方なくドアを開けた。
「この前は悪かった…」
「今更何?そんなこと言いに来たらな帰ってよ…」
今更謝られたって…。
「後これやる。」
差し出されたのは俺の好きな食べ物だった。
なんで、知ってるの…?
教えたことなんてないのに。
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