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俺は水月叶が好きなんだ。
はぁ…違う。本当は新井蒼が好きだ。
あいつはきっと蓮ってやつが好きで付き合ってるんだ。電話越しにあんな会話が聞こえたんだ…それ以外考えられない。
きっと俺は嫌われてる。あんなに、無理やり強引にキスをした。最悪なやつだな…。
叶わぬ恋ならば、俺は叶う恋を選ぼう。そう決めた。だから、水月叶が好き。
さっきから呪文のように唱えている。
「なーつーきーくん。帰ろう?」
「あぁ。」
今は水月と付き合ってきて、一緒に登下校したりしてるくらいだった。
前は水月のことを抱いたけど、新井の事しか考えられなかった。
ほかの女子を抱いてもそうだった。結局全員とヤっても頭に浮かぶのは新井の事ばかり…。
「ねぇ、今日暇?」
「暇だけど。」
「じゃあさ、この前出来たお店に行かない?」
田舎だったここも段々と色々な店が出来てきて、田舎っぽさが無くなってきた。
「別にいいぞ。」
甘ったるい…。
来たのはいいものの、あまりにも甘すぎて気持ち悪くなってきた…。
そういえば、新井は甘いのが好きだって言ってたな…葛饅頭、食べてくれただろうか…。
もし目の前にいるのが水月じゃなくて新井だったら…いや!やめよう。考えても胸が苦しくなるだけだ。
「夏輝食べないの?」
「甘すぎてあんまり好きじゃない。」
「そっか…ごめんね。付き合わせちゃって…」
「別に気にするな。」
俺は食べない生クリームをフォークで突っついていた。
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